何事も安易に済ますんじゃなく、きちんと考えて行動しないとね。

この間の定休日に三重県に行ってきました。

年明けにカフェを開業される方がワタクシのコーヒーを使って下さるということでご挨拶に。

こちらの詳細はまた今度ゆっくり書くとして、今回はある食堂のお話を。

 

三重県に有名な食堂があるということでこれ幸いと行ってきたんです。

海の幸がふんだんに入っていてお値段が良心的。

これは確かにお得、なんですが、そのお店がもう社員食堂のようでムードもなにもないのです。

そりゃあ確かにそれがそこのお店のスタイルですから、そこをどうこう言うつもりはありません。今回言いたいのはそこじゃなく、やはり味を決めるのは料理そのものだけじゃないということです。

昔僕がパン屋で働いていた時の同僚で面白い人がいて、その人がまるで女心がわからない人でして。

当時の彼女とカフェかなんかでデートしてる時に彼女が「二人で食べると美味しいね」みたいなロマンチックなことを言ったようなんですが、その時の彼の返した言葉が「料理の味は変わらんでしょ。」

当然彼女は怒るわけですが、そのことを僕に「なんで怒るのか意味がわからない」と真顔で言っていたのが非常に面白くもあり、ホントにわからないんだと驚いたわけですが、僕は女心がわかる男ですから彼女の気持ちはわかります。

 

なにが言いたいかと言うと、同じものでも好きな人との食事は嫌いな人と食べるより美味しく感じるのは当然だと思うし、当然人だけじゃなく環境だって味を左右するわけで。

ここの食堂では自分でもびっくりするぐらい味がわからなかったんです。

冷静に考えたら美味しくないわけがないし嬉しいはずなのに、まったく美味しいと感じずただただお腹を満たすだけの寂しい食事になってしまって、ああホントに大事なのは環境と人だと痛感。

とりあえず僕はここには2度と行きませんが、こういう感覚って常に磨いてないとそこに鈍感になってしまう危険性があるので皆様も気をつけてね。

何を食べるかじゃなく、どこで食べるか。誰と食べるか。

これはいつも言ってることだし、自分の店をやっていく上でいつも意識していることなのに、身を持って改めて思い知った次第です。

そう、人のぬくもりを感じにくく、先の見えない現代社会。

せめて自分の気持ちいい環境は、強い意思でもって自分で作っていかないとあぶないなと思った一日でございました。

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