名古屋のブックカフェ「リチル」さんで落語してきました。1

久しぶりにブログを更新したと思ったらすぐまた書くという、均すということを知らない大橋亭でございます。

少し前ですが、今月の4日に名古屋のブックカフェ「リチル」さんにて落語をさせていただきました。

こちら美味しいコーヒーやカレーを楽しみながら、落ち着いて読書を堪能できます素敵なお店です。

http://www.litir-books.com/

 

通常はワタクシ大橋亭が一人で高座に上がるのですが、今回は背中家腰楽さんをお迎えしての落語でございました。

最初にワタクシが前座であがります。

やはり初めての場所というのは緊張もひとしおでございまして、尚且つ今回は演目が季節はずれの時そば。まくらから噺に入るまで上手く流れを作れず結構な感じのフンワリ感。

良いのか悪いのか、まああまり良くないんでしょうがそれが大橋亭トリオの持ち味になっております。あしからず。

 

まくらでは、

皆様本日はえー今日は「落語を聴くのがが初めてでもそうじゃなくても、あ、落語って面白いんだと思ってもらえたらそれはとてもファンタスティックなナイトよね、な夜」ということで、お越しいただきましてありがとうございます。

一人でもトリオ、の大橋亭トリオでございます。

今回、背中家腰楽さんをお招きいたしましての落語会ということで、ワタクシが滑っても後からちゃんとした落語を腰楽さんが披露していただけるというプログラムになっておりますので皆様もしばらくご辛抱いただけたらと思っております。

そういった訳で、まあワタクシはと申しますとコーヒー屋を営んでおります関係でやはり経済のことは知っておきたいということで経済ニュースを見るようにしているんですがすごいですね。

いや、なにがってここのところ未来感と言いますかフューチャー感と言いますかね。子供の頃に見た21世紀が来ている感じ。

実際21世紀に突入した2001年はまったくイメージした21世紀じゃなくてちょっとがっかりした覚えがあって、やっぱり映画や漫画で見たものはもっともっと先のことだろうと思ったんですが、ここのところ急に車の自動運転が本格化してきたりね。IoT、モノのインターネット、そして人工知能AIとか、AIを搭載したロボットとか、そんなものがどんどん開発されていっておりますね。スマホがここ数年で主流になって、タッチパネルでなんでもできるようになってきたかと思ったら、もう今は音声で入力するのが主流になろうとしてますね。アマゾンとグーグルがその辺り今進んでるみたいです。ナイトライダーみたいに車と会話する時代もそう遠い話ではないんじゃないかという時代ですね。

まあそんな時代ですから、身近なところで言えば、最近はおしゃれなカフェや雑貨屋さんなんかでレジがタブレットというところが増えてきましたね。

ああいうものはきっと売上の管理やなんかが楽になるんでしょうけど、ワタクシのコーヒー屋なんかはアンティークのレジを未だに使ってましてね、しかもアメリカのアンティークなんでドル表記だしね、実際お金の計算は電卓でやってるのが現状ですね。

まあそのあたりはお店の雰囲気もありますのでね、リチルさんなんかはいまのレジでやっていってもらいたいなっていう気がしますね。

なんとなくリチルさんにタブレットは似合わないと言いますか。なんならそろばんでお願いしたいなという気もします。

でも実際アナログなレジでやっておりますとね、ついつい暗算でお釣りの計算したりすると間違えちゃったりすることがありますね。

余計にお釣りを渡しちゃうのはまだ良いんですが、少なく渡しちゃうと自己嫌悪に陥ちゃったりしてね。

でもお客さんも、店員が間違えてお釣りたくさん貰っちゃったりしたらちゃんと申告しないと詐欺で捕まるって知ってました?

何年か前にあった話で、コンビニでお客さんが携帯電話の料金10万2千円で10万5千円払ったんだそうです。

で、なぜか店員が15万円貰ったと思ってレジに15万円と打ち込んで4万8千円お釣りで渡したそうです。

で、お客さんが多く貰ったのに気づいていながらそのまま貰ってしまい詐欺ということで捕まったそうです。

これ、自分でもありそうですよね。皆様もお気を付けください。

でも今はスーパーなんかいくと、レジが自動でお釣りを出すっていうのも増えてきてこういうこともどんどん無くなっていくんだとおもいますが、こうなってくるとあまり落語的ではなくなってきますね。

なんとなく落語ってこういう人間の弱さや愚かさがあって、そこの可笑しみを感じるものだと思うのでね。

少し寂しい気もしたりするんですが、これも時代の流れですから受け入れるしかないのでしょう。

前座の分際で長々と喋りすぎました。腰楽さんすいませんがもう少し。

えー、そんな訳でございまして6月です。そろそろ暑くなってきました。

かき氷や冷やし中華が食べたくなる季節ですが、ワタクシは何といっても食べたいのはざるそばです。

ホントは長野の戸隠あたりに食べに行きたいんですがなかなかそうはいかず、実際は自分で茹でたりコンビニやスーパーで買ったりね。

それはそれで結構おいしく感じちゃうのがそばの不思議なところでございますが・・

とまあこんな話をしたのでありますが、後半のそばに話を持っていく強引感と言いますか、無理やり感がすごいですね。

それに前座扱いの分際で話が長い。腰楽さん失礼いたしました。

続く。

現実と演出と生きづらさと。

ちょっと時間が経っておりますが、13日の土曜日にケディでフライングドクターさん https://www.youtube.com/watch?v=hSjpj8cMZ80 とクースーさん

https://www.youtube.com/watch?v=ktL17YgWDhg

のライブがありました。

その時に開口一番をワタクシ大橋亭がやらせていただきました。

 

その話の前に、フラドクさんとクースーさん、ホントに素敵でした。

クースーさんは東京から、本来トリオ編成なんですが、サックスの方が遅れるとのことでギターとベースの2人編成で。

たった二人なのに二人とは思えない音の厚さ。(ボキャブラリーがなくてすいません。)

まあどんな感じかは動画でご確認いただくとして、とにかくホントに好みの音でした。

 

そしてフラドクさんです。

こちらはかわいい鍵盤奏者の女性4人組。皆さんプロということでかわいいだけじゃなく腕前もすごい。

しかも皆さんピアニカ、キーボード、ヴァイオリンにギターにウクレレ、さらにはカホンetc・・・

を弾きこなします。

楽しげで、そして音も素晴らしい。見ているだけで何とも言えずハッピーになります。

またぜひ観たい!フラドクさんは名古屋を中心に精力的に活動しておりますので皆様もぜひ。

 

そして大橋亭トリオですが。

今までも何度か落語させていただいておりますが、少なからず落語を聴きたい、という人がいらしたと思っております。(え?いましたよね?)

しかし今回はほとんどの方がフラドクさんとクースーさんの演奏を観に来ているということで、アウェイ感は否めません。

しかし、やるしかありません。ワタシの名前を覚えていただけるチャンスです。

今回なんと皆様で出囃子を演奏してくださるというサプライズもあり嬉しい限りでございますがリハーサルの結果、入りの出囃子が終わった後も、退場の出囃子までそのまま舞台で噺が終わるまで待っているというなかなかシュールな演出に決定。

様々な楽器を持ったミュージシャンの方々が、落語の舞台でじっとひたすら待っているというあまりないシチュエーション、噺の内容とは別にかなり面白い画だったと思うのですが写真がないのでワタクシ自身は想像するのみです。

 

今回は開口一番ということで、ワタシはあくまでおまけ。

あまり長い噺だといけませんので何が良いかと色々考えておりましたら見つけました。

 

志ん生師匠の演じる「後生鰻」。

 

これまで志ん生師匠は聴いたことがなかったのですが、面白い。

youtubeで見てみると、この噺をやってる方が少なく、歌丸師匠か桂文珍師匠。

聴き比べると志ん生師匠が一番好みだったので志ん生師匠を参考にしました。

 

ワタシはすごい面白いなあと思って、でもあまり演じる人が少ないのでどうしてかと調べてみるとなんとなく理解しました。

 

ブラックジョークが過ぎる、ということじゃないかと。

 

あらすじは、

 

信心深いご隠居さんが鰻屋の前を通ると、鰻屋の親方が今にも鰻に錐を打とうとしている。

ご隠居さんが殺生を見過ごすわけにはいかないということでその鰻を2円で買い、前の川へ逃がしてあげる。「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏、いい功徳をした。」

 

次の日通るとまた鰻を裂こうとしている。

ご隠居さん、再びその鰻を2円で買い、前の川へぼちゃーん。

「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏、いい功徳をした。」

 

次の日通ると、今度はすっぽんの血を取ろうと首を切るところ。

またまたご隠居さんが殺生を見逃すわけにはいかないのでそのすっぽんを8円で買い、前の川へぼちゃーん。

「南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏、いい功徳をした。」

 

その調子で毎日ご隠居さんが買って逃がしてくれるので、調子に乗った鰻屋は毎日毎日ご隠居さんに鰻は2円で、すっぽんは8円で売りつける。

 

しかし、しばらくするとご隠居さんがぱったり来なくなる。

病気でもしたかと心配してたら久しぶりに向こうからこっちへ向かって歩いてくる。

喜んだ鰻屋の親方、おかみさんに向かって鰻を出せと叫ぶが、買い出しに行ってないので鰻はない。

生きてりゃなんでもいいからと言っても、どじょうはお味噌汁の具にしちゃったし、金魚は死んじゃった。ねずみなんて捕まえられない。

あー、もう来ちゃうよせっかくの銭儲けなのに!

困った挙句、「赤ん坊出せ!」

 

赤ん坊を割き台に乗せる鰻屋。

それを見たご隠居が怒る。「どうすんだ、赤ん坊を!」

鰻屋の親方、もちろんその気はないが銭儲けだ。「蒲焼にするんですよ、客の注文で。」

ご隠居「いくらだ!」

鰻屋「100円です。」

赤ん坊を助けたご隠居、「もう二度とあんな奴に捕まるんじゃないぞ。」

前の川へぼちゃーん。

 

どうでしょう?確かにブラックはブラック。

でも話の構成が非常にシンプル、ゆえにムダがない。

爆笑とかじゃなくて、「あーあ。」みたいな、「やっちゃったなご隠居。」みたいな。

ご隠居がめっちゃ良い人であるがゆえに出てくる可笑しみが、ワタシとしては最高に面白くて落語の面白さってこういうものじゃないかなあと思うんですけどね。

これを聴いて、「赤ちゃんにそんなことするなんてひどい!」とか、「真似する奴が出てきたらどうする!」とかになるんでしょうか。

屋上でサックス吹いてる学生に冗談でぶつかるってCMに「あぶない!」とか「楽器を大切にしろ!」とかで中止にさせる世の中ですからねえ。

いつも思うのは、こういうCMとかは叩かれるけど、残酷なシーンの多い2時間ドラマとか映画はなぜ許されるのでしょうか。

CMの場合は不意に流れるもので、見る見ないを選択できないから、なんでしょうか。

よくわかりませんが、現実と演出の区別が出来ない世の中ってなんだか息苦しい。

 

で、この「後生鰻」ですが、歌丸師匠や文珍師匠は赤ん坊ではなくおかみさんで演じております。

どちらがオリジナルなのかはよくわかりませんが、なんとなくおかみさんだと受け入れられる気がしますね。

まあワタシはこの「後生鰻」、すんごい好きなのでこれから定番として持っておきたいなあと思っております。

やっぱり落語って面白い。

 

6月4日のリチルさんでの落語は定員に達しました。

その次は名古屋のストアーインファクトリーさんで6月19日の予定です。

ぜひぜひ。

 

 

 

 

 

意外なところから何事もくるね。

BS11の喬太郎のイレブン寄席を毎週観ておりまして、今日録画してたのを観たんですけど林家たい平師匠が面白かった!

正直たい平師匠は笑点でしか見ないのですがあまり好きではありませんでした。

しかし今回の禁酒番屋は面白かった。

もともとこの噺は結構好きなんですけど現代風のアレンジもあり、そしてさりげない台詞回しが妙に可笑しくセンスを感じて面白かった。

桃月庵白酒師匠も出ておりましてテレビで見たのは2回目。前回は喧嘩長屋で今回も喧嘩長屋でした。

初めて見たときはあまりピンとこなかったんですが今回はなんか面白かったなー。

録画は消去したんですけど、今更ながら消さなきゃ良かったと後悔しております。

それにしてもまだまだ面白い人はおりますなー。

音楽でもなんでもそうなんですが自分の性格上、あまり幅広く観たり聴いたりする方ではないのですが、落語はもっと色々聴かないとね、と思った41の夜。

 

明日から3月。

3月もいろいろありますよ。

音楽に落語にコーヒー。

また改めて書きたいと思います。

3月もよろしくどーぞ。

どんな小さなことでもいいから、まずは自分のやるべきことに時間を費やさないと。

松本伊代さんと早見優さんが線路で写真撮って世間が大騒ぎしております。

なんだかもう息苦しい。生きづらい。

君は天使じゃなく俺だって聖者じゃないんだぜって浜省が歌っておりましたが、ええ?おめえらはなにも今までに悪いことしたこたねーんだな?おう?

道端で100円拾ってポケットに入れたこともなければ、横断歩道を赤信号で渡ったこともないんだな?

そりゃやっちゃいかんことはやっちゃいかんけど、わざわざみんなでよってたかって批判するほどのことじゃねえよ!ネットで書き込みする人ってよっぽど暇なんだな!

なんてことを誰かが言ってたような言ってなかったような。

とにかく、最近なんでもかんでも大騒ぎしすぎです。窮屈でしかたがありません。

そんなことよりも世の中には大騒ぎしなきゃいけない大事なことが山ほどあります。

有意義に時間を使いたいなと僕はいつも心がけております。

 

そんなわけで2月も3分の1が終わってしまいました。

完っ全にブログのペースが落ちております。

昨年末、自分にブログ更新の課題を課すことで自らを奮い立たせ、時には一日7更新という無茶もしました。内容の薄い濃いはともかくとして、「書いてる!」という充実感はあった。

そして今年、真価が問われるのは、強制力を失った後にどれだけモチベーションを維持できるか、ということ。自分は出来る。年末ほどのペースじゃなくても3日に1回くらいなら。

そう思ったのも束の間、1月のかなり頭のところで「あ、俺出来ない?」。

びっくりするくらい書けません。年末に散々無理したからでしょうか。

本当に文才の無い自分、そして追い込まれないと出来ない自分を痛感しております。

そもそも考えてみたら、そんな自主的に目標を設定してそれに突き進める性格ならコーヒー屋なんてやってません。今頃公務員にでもなっているはずです。

悲しいかな、いい加減な性格だからこそ今カフェをやっており、いい加減だからこそ目標を設定しないとできないのです。

そんなわけで、今ここで月に10回とかの目標を立ててもいいんですが、とりあえずやめといてポイポイ亭師匠に相談してみます。

大きく羽ばたきたい。でもあまりに縛られるのは嫌なのです。

 

そんなこんなで今月20日はストアーインファクトリーさんで出張コーヒー&落語、です。

大きな倉庫にアメリカで買い付けた家具や雑貨が所狭しと並ぶ名古屋屈指のアンティークショップ。こんな素敵なところでコーヒー淹れたり落語させていただけるなんて幸せです。

そして落語ですが、こないだ発表した新作落語、「かまくらグレイ」もなかなか好評でしたので今回もお披露目したいと思います。

原作のharuo氏も、多少のダメ出しはあったものの、全体的には世界観を表現出来ていたと褒めてくれました。

これは大橋亭トリオにとって大事な噺になりそうです。人情噺です。

素敵な空間と合わせてぜひ、ワタクシ大橋亭のコーヒーと落語、お楽しみください。

落語の予定あれこれ。

なんやかんやで2月になってしまいました。あっという間に。

トランプさんがアメリカ大統領に就任しまして、トランプさんの一挙手一投足に世界が右往左往しております。

すごいのがツイッター。トランプさんつぶやきますと世界の大企業が動いちゃう。

メキシコで工場作ると高い関税かけるといえばフォードがやめたり、トヨタは作るけどそのかわりにアメリカに5年で100億ドルの投資を発表したりと、つぶやきがつぶやきのレヴェルを超えてる。

これを見ていて思ったのが、かつて楽天の監督だった野村克也氏のぼやき。

選手に直接言わずマスコミにぼやいて選手の耳に入れる。それをマスコミを通して選手が聞いて発奮するというあれ。

やはり名将野村監督。トランプさんより前に同じようなことをしていたなんてすごい、と感じている方がきっと沢山いることでしょう。

 

そんなわけで先月末の月曜日は名古屋のお花屋さん「エパヌウィール」さんにて出張落語でした。ついでにコーヒーも淹れてきましたよ。

演目は「壺算」の壺をソファに変えた「ソファ算」

まあちょっと間違えてしまいましたがなかなか楽しんでいただけたと思っております。

 

今月の落語予定は5日の日曜日、常滑のケディバシュカンにてポイポイ亭こぶ枝師匠と二人会。19時から参加費500円、焼き菓子とコーヒー付きです。特別メニューで食事やお酒もご用意いたしますのでぜひ。

 

次は20日の月曜日、こちらはお馴染みの場所、名古屋のアンティークショップ「ストアーインファクトリー」さんにて出張コーヒー&落語です。詳しくはまた今度。20日の予定だけは空けておいてね。

また3月は25日の土曜日になやばし夜イチの日本酒祭りで落語予定。ドリップバッグの販売もあります。

 

それではとりあえず5日の日曜にお会いしましょう。