脳内をアップデートしないとね。

最近「おっさん」というキーワードをよく見ます。

 

経済ニュースを配信するニューズピックスが雑誌を創刊しまして、その創刊号のキャッチコピーが「さよなら、おっさん」ということで話題になってるようです。

 

簡単に言うと、この場合の「おっさん」というのは年齢的なものではなくて、古い価値観に囚われた人を「おっさん」と定義しているということなんですな。

ですから若くても古い価値観に囚われていれば「おっさん」であり、年配でも柔軟な考えを持つ人であれば「おっさん」ではないということなのです。

 

なるほど、確かに。

 

ワタクシもどちらかとあまり柔軟な考えではない方なんです。

 

今時のファッションなんかも良くわからなかったり、音楽や流行も理解できない。

 

これってきっと年を取ったということなのだと思います。

 

だから若い人のことが理解出来なくてもしょうがないと思ってたんでしょう。

 

でも本当に最近ですが、それじゃ駄目だなと気づいたんです。

 

年を取ると新しい情報を取りいれない。

でもそれをしょうがないと受け入れるのではなく、抗っていくことで自身の価値観が広がり感覚がアップデートされていく。

 

そう、世の中は一方だけでは見えない。

だから多面的に見ること、多くの情報に触れることが大事で、年をとってくると意識して努力しないとなかなかそうできない、ということなんですな。

 

そんなわけで、ワタクシもこれからはどんどん新しい、未体験なものに触れていこうと思っております。

 

まずはラノベあたりから攻めていきたいと思います。

男には負けるとわかっていても勝負しなければいけないときがあるのです。落語マラソンやります。

皆様こんばんは。

 

ワールドカップ、盛り上がっておりますでしょうか。

 

ワタクシも負けじと、落語ワールドカップ開催したいと思います。

 

と言いたいところですが、外国の方の参加はありませんのでワールドカップではありません。

 

我がケディバシュカンにて3ヶ月に渡って落語会を開催します。

3ヶ月走り抜ける!ということで「落語マラソン」ということでお願いいたします。

 

まあ無謀です。

 

一緒に出てくださる方もどれだけいるかわかりません。

 

下手すると全部ワタクシの独演会の可能性もあります。

 

しかしこれはどうしてもやらなければいけないのです。

 

男として。

 

お時間合う方はぜひ。

 

 

日程ですが、
7月は15、29日、8月は5、19日、9月は16、30日です。

すべて日曜日、19時からです。

あと、もしこの悪ふざけに付き合ってくれそうなミュージシャンとかいらっしゃいましたらお声かけくださいませ。

 

とにかく楽しく。

 

詳細はまた都度ご連絡致します。

 

よろしくお願い致します。

情けは人の為ならず。

今日は良い天気でございました。

 

明日(23日)は恒例のなやばし夜イチさんで落語の予定でしたが、雨予報ということで、落語は棄権させていただきました。

夜イチさんは予定通り開催致しますので、ぜひ皆様足をお運びくださいませ。

 

そんなわけでございまして、スマホを覗くと世の中というものが良くも悪くも見えてきて、考えさせられることが多くなりますわね。

最近では、国会で受動喫煙防止法の審議で、肺がん患者の方の答弁中にヤジを飛ばした喫煙容認派の議員が、ファミレスの「ジョイフル」の代表だったっていう話。

 

ジョイフルは一応分煙されてはいるけど、仕切りが甘いとかいろいろ書かれておりますな。

しかもこの議員は喫煙者。

いや、喫煙はいかん、という訳ではなくて、ただ人に迷惑はかけないでね、という話なのです。

結構アレルギー反応起こす人もいるようですし。

 

しかし人というのは自分主義なんですね。

まあ自分もそんなところありますけれど、これからの時代はそれじゃ、ダメですな。

 

情けは人の為ならず。

 

今一度この先人の言葉を噛みしめたいと思います。

 

今回の落語は徂徠豆腐。とにかく難しい。その2。

そうこうしてるうちに年が変わった。

新年を迎えてもまだ新しい仕事は見つからない。

 

豆腐屋が、どうしようかと悩んでいるところに来客がやってくる。

 

豆腐屋が出るとその男は、「10両預かってきたから、しばらくこれで繋いでくれ。」と言って10両渡し、帰っていった。

不審に思いながらも、現実には喉から手が出るほど欲しい。

ツケの溜まったところもある。

ちょっとだけ使おう、と言いながら使っているうちにどんどんどんどんお金は減っていく。

しばらくすると、またあの男がやってきた。

豆腐屋は、「使ってしまって返せない」というと、その男は、「その事ならあのお方に」と言って玄関に向かって呼びかける。

戸が開いて立派な身なりの男が入ってくる。

「お久し振りでございます。」

 

豆腐屋もあまりの様子の変化に初めは気付かなかったが、間違いない。

おからをあげていた学者先生だ。

話を聞くと、あのすぐ後、将軍家お側用人柳沢吉保に召し抱えられることになり、屋敷に退き移ったという。

火事にあったことも知ってはいたが、度重なる公儀の用に見舞いに来ることも出来ず、仕方なく出入りの鳶の頭に10両を渡し、そして、頼んでおいた新しい店がようやく出来上がったので迎えにきたと言う。

 

新しい店に行くと、豆腐を作る道具がずらっと並んでいる。

 

学者先生が帰ったあと、豆腐屋は新しい店が嬉しくて、豆腐を作った。

 

新しい店で初めて出来た一丁を、学者先生に持っていく。

 

学者先生は待ちわびた豆腐を食べると、豆腐屋に頼みがあると言う。

 

豆腐屋が、「なんでも聞きます」と言うと、豆腐屋の親類に加えてくれと言う。

 

実はこの学者先生は、将軍にも意見ができると言われる程の儒学者になった荻生徂徠。

 

そんな人の親類に、一般商人の豆腐屋がなれるわけがないと断ると、荻生徂徠は言う。

「あなたのお陰で今の自分がある」と。

 

 

はい、長くなりましたが、あらすじはこの辺りで。

ここからサゲに入るわけですが、また次の機会にぜひ観にきてくださいませ。

 

とにかくワタクシはこの話が好きで、何度聴いても目頭が熱くなるのです。

まだまだ全く表現出来てはおりませんが、いつかは自信を持って演じられるように精進したいと思います。

どうぞよろしくお願い致します。

今回の落語は徂徠豆腐。とにかく難しい。

はい、そんなこんなでございまして、昨日はストアーインファクトリーさんにて出張コーヒー&落語でございました。

 

今回も前回の紺屋高尾ばりの長編、「徂徠豆腐」で皆様のご機嫌を伺いました。

 

まー、難しい。

いやもちろん簡単な噺なんてものはないのですが、それにしても難しい。

つくづく噺家さんの凄さを痛感致します。

 

この徂徠豆腐というお噺を簡単に説明致しますと、

 

ある冬の寒い日、腕の良い豆腐屋の主が豆腐を売り歩いておりますと、長屋から浪人風の男に呼び止められます。

「豆腐を一丁くれ」というので豆腐を渡すと、あっという間に平らげる。

お代を催促すると、細かいのがないので今度まとめて払うと言われ、豆腐屋は承諾し、その家を後にする。

明くる朝、また浪人風の男に声をかけられる。

「豆腐2丁」と言われ、豆腐屋は豆腐を渡すと、男はまたまたあっという間に平らげてしまう。

 

豆腐屋が昨日のお代を合わせて12文催促すると、またまた細かいのがないと言う。

豆腐屋が、「今日は釣り銭を持ってきた」と言うと浪人は観念し、「金はない」と言う。

話を聞いてみると、この男は世のため人のために学者を目指し学問をしているので仕事が出来ず金がないという。

この心意気に共感した豆腐屋は、これからおからを毎日差し入れることにした。

ある日風邪をひいた豆腐屋、寝込んでしまい、学者先生を心配しながらも、おからを届けられない。

4、5日して風邪が治ると一目散に学者先生の家へ行くが、すでに引っ越していた。

 

浪人の行き先がわからないまま時は過ぎ、浪人の心配をしながらも、豆腐屋の方はどんどんどんどん繁盛していく。

しかし、良いことは長くは続かない。

ある日、火事が起こった。

江戸市中の8割を焼き尽くす大火。

とうとう豆腐屋の店も焼け落ちた。

知り合いの長屋に間借りをする豆腐屋。

仕事を探すがなかなか見つからない。

そうこうしてるうちに年が、変わった。

 

続く。