10年後の仕事図鑑を読んで。

「ホリエモン」こと堀江貴文さんと、「メディアアーティスト」落合陽一さんの共著、「10年後の仕事図鑑」を読みました。

最近は「未来にしか興味がない」大橋亭トリオでございますが、今は堀江貴文さんに触れて、よりその思いを強めております。

堀江さん、「未来のことはわからない、今を好きに生きろ。」ということを常に強く訴えております。

ワタクシがいうところの「未来にしか興味がない」というのは堀江さんの言うところの「今を生きろ」と違うのか?というとそうではなくて、「今自分が思うように生きている、その結果、未来がどうなるのか?」というところに興味があるのです。

この本を読むと、いろいろなお話しが出てきます。

将来無くなる仕事、生まれる仕事。

お金の本質、教育、高齢化社会等々。

 

様々な話題を突き詰める中で、最終的なメッセージは「とにかく好きなことをやれ!」という一点だとワタクシは理解しております。

そしてとにかく、画一的にならないこと。人と同じにならない。

 

堀江さんは、サッカーの本田圭佑選手のことを書いて賞賛を送っています。

本田選手はプロサッカー選手でありながら、経営者としてサッカースクールを展開している。

サッカー選手としての成績が落ちれば、「経営をやってるせいだろ」と叩かれる。

しかし、自分が好きなことをリスクを顧みずに挑戦する。

そんな「世間の常識」を振り切って生きる姿にきっと人は心を動かされるのでしょう。

 

ワタクシも普段はコーヒー屋。

しかしコーヒーの世界も今や「成長」の時代は過ぎ「成熟」の時代に入っている。

 

どこのコーヒー屋を見ても同じだ。

似たような内装、似たようなインテリア。

店のロゴを見ても個性は感じられない同じようなデザイン。

どれだけコーヒーにこだわっているというアピールをしても、飲んでみればどこも一緒。

SNSを見てもアプローチの仕方は変わらない。

とにかく見ていて楽しくない。

 

自分が店を作るときは、とにかく好きなように作った。

ガチャガチャのインテリアに派手な壁の色。

とにかくトレンドのコーヒーショップにはない店を作る。

 

まあでも実際は無理に逆を行こうというよりも、自分たちの好きなものを作ったらトレンドと逆だった、というだけの話だけれども。

 

極めつけは「落語」。

たまたま落語を演じる機会があって、これがハマった。

いろんな偶然が重なってハマったんですが、とにかく落語をやりたいと思ってしまったわけです。

それが約2年前。

それからコーヒー屋をやりながら、「噺す焙煎士」として落語も継続しております。

勿論独学で下手。

同業からは「コーヒー屋じゃなくて芸人ですよね?」なんて言われたり。

「落語なんかやらずにもっとコーヒーに打ち込めよ。」と思ってる人もいるでしょう。

でもね、コーヒーなんて、良いコーヒーを選んで、良い焙煎機を使って、適正な焙煎をすれば美味しいんですよ。

よくコーヒー屋が言ってるようなこだわりなんて、コーヒー屋から見たら当たり前のことを言ってるだけでね。

まあ実際、そういうコーヒー屋っぽいことを全面に押し出して言ってる方がお客様に支持されるんですけどね。

 

でもやっぱりワタクシは他にない存在になりたい。

だって落語やってるコーヒー屋ってニッチでしょう。

ニッチじゃ食えない、と言われそうですが今はネット社会。

ニッチだと言っても世界に向ければその人数はすごい数になるはず。

そんな「本田圭佑」なコーヒー屋にワタクシはなりたい。

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この本の落合さんの言葉、「波を待つな、自ら起こせ」の章にある、

「自分のオリジナリティや個性を磨いていくことが未来の仕事を作る上で重要なことになる。」

この言葉にワタクシは、勝手に「落語とコーヒー」を重ねているのです。