豊橋での立川志の輔師匠の高座、第二幕。
派手な音楽が鳴り、出てきたのはマジシャンでジャグラーの「ダメじゃん小出」さん。
軽妙なマギー司郎さんの様な良い感じのスベリ感。嫌いじゃないです。
軽く会場が暖まったところで志の輔師匠二回目の登場。
二回目はまくら無しで噺が始まります。
「おじさん、おじさん、蜆買っとくれよ。」
おー!まさかの蜆売り!妻のyuccoが志の輔さんのネタで一番好きな演目が、初めて聴きに来て演ってくれるなんて!すごい!羨ましい!
しかも「らくごのごらく」に収録されているものと若干のモデルチェンジが施されております。
わかりやすいところで坊主に渡す小判がもともと5両のところ2両になってました。5両は多すぎたのでしょうか。わかりません。
それにしてもやはり生は違う。音声だけでしか聴いてなかったネタですが、寒い雪の噺だけに、手に息を吹きかけて暖める仕草がほんとにリアルで、僕の目には舞台に雪が見えました。
やはり志の輔さんはすごい。
面白いところは面白い。
そして泣かせるところはしっかりしっとりと聴かせてくれます。
鼠小僧がお縄をかけられに行くところに坊主が来てサゲの会話。
「おじさんに、悪いなあ」
「坊主、おれがこれからなにするかわかってるのか?」
「僕の代わりに蜆売ってくれるんでしょ?」
話としてはズッコケるオチでしょうが、僕の目には涙が流れてました。
完璧な志の輔師匠の蜆売り。
緊張と緩和、これがビシッと決まると可笑しみがありながらしっかり泣かせてくれるのでしょう。
最後の挨拶でもしっかりと会場を沸かせる。こりゃーチケット取れないや。
妻もしっかり泣いておりました。そりゃ、泣きますわね。
いつかこの蜆売り、僕も演じてみたい。
それにしてもほんとに最高でした。またみたい。すぐみたい。また来れるように頑張ろう。
そんなわけで初の志の輔師匠はやっぱり最高でした。
ワタクシ大橋亭トリオも精進していきます。
悲しさや悔しさで涙することは多々あるけど、感激して泣けることはそうそうない気がします。素晴らしい本物を目の当たりにした日には涙も出ますよね。。。ふと、初めてケディのコーヒーを飲んだ日を思い出しました。
たーちゃんママさんありがとうございます。
悲しい悔しい涙、それに感動の涙とはまた違う涙。
これは何というのでしょう。感激、というのでしょうか。ナンノのコンサートの時の涙と同じような感じです。
ケディのコーヒーを初めて飲んだ時のことを思い出した、というのは本当に嬉しいお言葉です。
これからもそんな感激を感じていただけるよう精進していきたいと思います。
ありがとうございました!