型をやぶらないと何のために生きてるのかわからないよという話。


今朝新聞読んでましたら、立川談春さんの著書、「赤めだか」の中に師匠の談志さんの言葉がありまして。

ざっくり言うと、落語でもなんでも、型破りと型無しがあって、基本の型をキチンと身につけた上でのオリジナリティが型破りであって、基本の型を身につけていないオリジナリティは型無しになる。

つまりオリジナリティとは基本を身につけた上で出すものだということを仰っているのでしょう。

確かに何事においても基本が大事です。

例えば音楽でも。

キチンと音楽理論を学んで基礎練習を繰り返す。

実際売れているアーティストで楽譜も読めない人もいるとは言いますが、そういう人は天才なんでしょう。

そういう才能がない人がそういった天才の真似をして、「理論なんて個性をつぶす」なんて言うのはただの怠惰で、どんなに頑張ったって天才のポールマッカートニーやジョンレノンのような歌は作れないんですから、しっかり理論を学んで作りましょう、ということですな。

ということで、ワタクシも落語始めたわけですがなんせ最近落語を知って、最近落語を始めたわけですから全く基礎を教えてもらってないのです。

その上、古典を演じるにも全てアレンジしてしまいますのでプロの「型」が身に付かない。

まあ実際はアマチュアですのでそれでも良いんでしょうけれども、やはり今後のことを考えるとある程度はしっかりしてないといけないと思っちゃったわけです。

そこでこれからはプロの方の完コピをしてみようと思っております。

そこから見えてくるものがきっとあるでしょう。

あのジャパネットタカタの商品を紹介してる方達。

みんなタカタ会長と同じような喋り方だなあと思ってたら、みんなタカタ会長の喋り方を最初に完コピするんだそうです。そしてちゃんと売れる。真似してない時は全然売れなくて、完コピして練習すると売れる。

ジャパネットって台本がなく全てアドリブなのだそうですが、タカタ会長の完コピをして、タカタ会長の喋り方、ネタの振り方を実際に自分で話してみることで、お客様が買いたくなるようなエッセンスが満載なことに気付くんだそうです。

そうしてタカタ会長のスピリッツを自分に落とし込んでから、オリジナリティを追求していく。もちろんプロですから商品を売らなくてはいけないわけで、売れないのにオリジナリティなんて言ってちゃいけないってことです。

そんなわけで最近は動画もありますから便利。ワタクシもジャパネットのようにまずはプロの完コピにチャレンジしたいと思います。ただ性格上真似ばかりは疲れちゃうので、適度に自分のものもやりつつで。まずは志ん朝師匠の時そば、挑戦したい。
ちなみにワタクシ、コーヒー屋という顔も持っているんでありますが。

というよりもコーヒー屋が本職なんであります。

コーヒーマイスターの資格も持っておりまして、自家焙煎でコーヒーをお出ししております。

こちらの方は基礎を学んで、今は自分の型でやっております。

幸いコーヒー屋なんてもんは歌舞伎や落語のように伝統芸能じゃございませんので、基礎的な知識を学んだらさっさと自分のスタイルでやるべきだと思っております。こちらの方は、もっともっとオリジナリティを追求する面白いコーヒー屋さんが出てくるといあなと思っておりますよ。

 

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