落語はやっぱりまくらが好き、なのです。

改めまして、こないだのファクトリーさんでの落語。

その時のまくらを記録として。

 

皆様本日は足をお運びくださいましてありがとうございます。

一人でもトリオ、の大橋亭トリオでございます。

えー、ファクトリーさんでの出張コーヒー&落語は3回目になりますが、なかなか慣れないものでございますが張り切っていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

えー、杓子定規な考えの人っていますね。簡単に言うと融通のきかない人。

例えばね、これ知り合いに聞いた話なんですけど。

彼が某餃子チェーンに行きましたらね、お昼の1時58分。

ランチタイムが2時までですからギリギリ間に合ったーとホッとしてまして。

でもちょっと混んでたんですね、店が。で、店員さんが注文を取りに来たら2時を超えてまして。

その知り合いがランチサービスを注文したら断られたんです。『2時までですからできません』て。

そしたらその彼が、『いやいや入店したのは2時前だからいいでしょ!』と言っても、『いや、2時過ぎてます』の一点張り。で、結局ダメだったそうです。

え?これひどいですよね?え?正しいですか?○将の店員が?あ、王○って言っちゃった。

あとね、マナーとか伝統でもありますね。

例えばお刺身ね。醤油をベチャッと付けちゃいけないとかね。醤油にわさびを溶かしちゃいけないとかね。

わかりますけどね。素材の味が楽しめないとか、ワサビの風味が損なわれるとかね。

でもね。そういうことは理解しつつもやっちゃうってことあるじゃないですか。

結局ね、人に迷惑かけないなら自分の好きなように食べればいいんじゃないかと思うんですけどね。

あとね、カッコ悪いのが間違っちゃった認識での杓子定規。間違った拘りね。

例えばざるそば。暑くなってくると食べたくなりますね。いまの時期最高。

で、よく言われるのが、これもお刺身と一緒でね。そばをつゆにたくさん付けちゃいけないっていうやつですね。

そばの風味が飛んじゃうからって。つゆはそばの3分の1だけ付けるのが粋だなんてね。

でもね、これワタシも最近知ったんですがね、江戸そばっていうのは3系統あって「藪系」、「砂場系」、「更科系」。

これがそれぞれ違うんだそうです。

藪系のそばは忙しい職人さんが多かったから、すぐ食えるようにあげたてのそばを出した。

で、あげたてで水がついてるからつゆは辛くしたそうです。だから藪系のそばは3分の1くらいつけて食べるのがよかった。

でも砂場系、更科系っていうのはつゆが藪系ほど辛くないそうで、これを3分の1で食べると物足りない味になるそうです。

結局は自分で味を見て、考えて好きなように食べるのが一番ってことですね。

そんなわけでね、なにが大事かって言うと、他人に阿ることをせず、自分の意思で生きていくこと、じゃないかと思うわけでございます。

でそばの話が出ましたが、江戸の人はそばが大層好きだったようですね。うどんよりもそば。寒い冬も熱いそばを食べて体を温めていたようでが・・・

と、こんな感じで本編へ。

なかなか時期はずれのお噺ですから、時そばは。

結構まくらから自然に入っていくのが難しいのでございますが。

でもやっぱり、まくらが好き。

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