寅さんと同じ時代に生きたかった。


ご無沙汰しております。

ご無沙汰と言っても、かなりなご無沙汰でございまして、穴があったら入りたいくらいのもんでございます。
時間が無くてブログが書けない、なんてことは一ミリもないのでございます。

いつもいつも自分で言っております。
時間がないという奴に限って寝ている、と。

ワタクシの場合、寝ていると言うこともあるでしょうが、今のワタクシにブログを書くために削るもの。
それは間違いなく「男はつらいよ」なのであります。
落語同様、寅さんも去年あたりから好きになりまして、ここ最近は更に好きが加速している状況であります。

何がそこまで夢中にさせるのか。
それは数えれば枚挙にいとまがありませんが、一つ挙げるとすれば、寅さんには人生とは何かという示唆がそこかしこに散りばめられているということでしょう。

例えば昨日観た寅さんの第16作「男はつらいよ 純情編」。

長崎の五島への船を待つ寅さん。
ふとそこに、小さな子供を抱えた女(絹代)が1人。
駆け落ち同然で家を出て故郷の五島を離れたが、結局結婚生活がうまくいかず故郷の父のところに戻ると言う。
同情した寅さんはその女に付き合い一緒についていく。

事情を聞いた父、千造。
故郷を捨てたとはいえ不憫な娘に優しい言葉で迎えると思いきや、千造は絹代に冷たく言う。

「帰ってくる場所があると思うから我慢できないのだ」と。

そうして絹代は再び故郷を離れます。
これをみて千造がひどい、という意見もあるでしょう。
しかしワタクシはそうは思わない。

やはり人間、頼るものがあると甘えが出る。
何事においても。

お店を経営してても、もし親が簡単にお金を援助してくれたらお客さんを呼ぶ努力をしないかもしれない。

志の輔師匠のライブのチケット予約も、友達が手伝ってくれるとついついダイヤルを回す手も遅くなったりする。

そう、人間とはそういうものなのだ。
弱い生き物なのだ。
しかし甘えてばかりの人生に成長はない、と、寅さんを通じてワタクシ達は学ぶ。

もう一つのシーン。

印刷工場に勤める博は独立を夢見ている。
タイミング的に今がチャンス。

しかし妻のさくらは反対する。
みんな我慢している。
うまくいかないかも知れない。

しかし博は言う。
「人生は賭けだ。」

そう。人生とはギャンブルだ。
競馬やパチンコなんてもんじゃなくても、人生の選択でいくらでもスリリングに出来る。
この映画の時代よりも、今の時代はもっと先行きが不透明だ。
大企業だってどうなるかわからない。
そんな時代だからこそ自分の思うように生きていくのだ。

博は結局資金的な問題で独立は出来なかった。
しかしワタクシはこの博の想いこそ尊いものだと思う。
そして自分も同じ気持ちでこれから進んでいきたいと思うのです。

「男はつらいよ」は涙と笑い、極上のエンターテイメント。
まるで落語を見ているような高揚感。

しかし悲しいかな、今の自分の周りにこの感動を分かち合える同志が不在なのがとても寂しい。

ぜひどなたか、興味が沸いたら一度観てみてください。
そして大橋亭トリオの次回の落語は、9/23日(土)、なやばし夜イチです。
20時くらいに出ます。
が、18時くらいからPPkingさんのライブ、大橋亭ムラシの漫談、おにぎりくんの紙芝居等あります。
ぜひ地ビールと共にお楽しみください。

それでは。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です