ジェネレーションギャップを感じることは多々ありますけど、今回のジェネレーションギャップは結構大きい。

もうすぐクリスマス。 クリスマスと言えばクリスマスソング。 皆様にとってクリスマスソング、略してクリソンは何が思い浮かぶでしょう。 5つ挙げてと言われればまず僕的には山下達郎さんの「クリスマスイブ」、マライヤキャリーの「恋人たちのクリスマス」、ワムの「ラストクリスマス」、ジョンレノンの「ハッピークリスマス」、ポールマッカートニーの「ワンダフルクリスマスタイム」。
お約束というか、まあこれでしょう。
5つですから。
極々、個人的な好みで言えば、南野陽子さんの「八重歯のサンタクロース」、杉山清貴さんの「最後のholly night」あたり入れたいところですが、流石にこの曲が一般的なクリソンとしてあがるとは思っておりません。

なぜこんな話をしたかと言いますと今朝のラジオで、ある大学の学生さんに「クリソンと言えば?」という質問の答えをランキングで発表しておりました。
そのランキングがあまりにも自分と違っており、これがジェネレーションギャップというものかと愕然としたのであります。

ではその大学のランキングです。

5位:「すてきなホリデイ」竹内まりや

う、うん、まあまあ、クリスマス、ですね。うん、クリスマスです。

4位:「いつかのメリークリスマス」B’z

うん、まあメリークリスマス言うてますから、クリスマスソングなんでしょう。名曲ですよ確かに。でもなんかこう、クリスマスってさあ、ワクワクハッピーな雰囲気じゃないかなあ。そりゃあハッピーなクリスマスばっかりの人じゃないとは思いますけどね。クリスマスソングと言えば?でこの悲しい歌が出てくるってのはちょっと寂しすぎます。

3位:「ラストクリスマス」ワム

はいきました。これこれ。誰がなんと言おうとこれは入ってくるでしょう。実際英語がわかりませんので楽しい歌詞なのか悲しい歌詞なのかはわかりません。が、はやりクリスマスには聴きたい一曲。今書いてて思ったんですけど、ラストクリスマスって言うぐらいだから悲しい歌なのかもしれない。

2位:「クリスマスイブ」山下達郎

はいー、きました。そりゃあそうでしょう。これはきますわね。これが1位かなと思うくらいの日本を代表する曲ですよ。嫌が応にも牧瀬里穂が浮かびますし、ボキャ天で流れた「兄は夜更け過ぎに、幸恵に変わるだーろう」を口ずさんでしまうほどの名曲です。

さあ、いよいよ1位。ここまでジョンもポールも出てこない。まあ良いでしょう。ここまではまあ良い。でもここまであの曲が出てこないのなら1位なんでしょう、あの曲が。そりゃああの曲か達郎だと思っておりましたからね。では発表。

1位:「クリスマスソング」バックナンバー

 

・・・・・・・・・・。

え?え?誰?バックナンバー?雑誌とかでちょっと前号買い忘れたから注文しようのバックナンバーしか知らないよ。

え?は?バックナンバー?back numbar?ばっくなんばー?

いや、すいません。全然知りませんでした。このバンドも歌も。あまりの変化球すぎてバットがピクリとも動きませんでした。もう僕がおっさんなんでしょう。いやそれにしても、アンケートが大学生だとしてもここはマライヤでしょう?違うの?マライヤが5位以内にも入ってこないの?マライヤが5位に入ってこない年代のラインて何年?1995年以降の生まれの人くらい?いや、でもワムや達郎は入るけどマライヤは入らないの?やっぱり29歳のクリスマスを観てない世代はマライヤのイントロでぞわぞわっとこないのかしら。

なんてちょっとあまりにズッコケてしまったので書いてしまいました。バックナンバーがダメとかじゃないですよ。あまりに意外だったのでズッコケただけですので悪しからず。

皆様のクリソンはなんでしょう。

 

 

 

一度にたくさんのものを失う時は大きな変化が起きる時だから良いという話。


ワタクシの仕事はコーヒー屋でございまして、愛知県は常滑市というところでじんわり営業しておるわけでございますが、何故かカフェ好き!というような女の子はあまり多くない。
自分で言うのも何なんですが、かなりイケてるお店だと思うんです。
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正面はこんな感じ。

鹿がどーん!シャンデリアきらーん!ドライフラワーわさーん!

正直スマホじゃ捉えきれませんが中々のもんです。

そりゃまあ今ドキのポートランドだブルックリンだのの雰囲気はありませんよ。よくあるカフェみたいに壁も白くないしシンプルでもない。どっちかと言うと色彩はヨーロッパのイメージで色んな好きなものをごちゃごちゃ置いて、それでいてトータルバランスいいね!を目指してきたわけで。

僕らはお店を作る時にいつも思ってた。なんでおしゃれと言われるカフェはみんな壁が白くてシンプルなんだろう。どうしてカフェ店員はお揃いのお店のTシャツとか着ちゃうんだろう。もしくはなぜ誰も彼もボーダーのシャツを着てニット帽にニューバランスなんだろう。自分を表現する「お店」で、なぜ他の人と同じことをしているんだろう。

ずっとそう感じていた僕らは徹底的に違う方向を目指した。壁や天井はピンクや紫やグリーンやブルー。服装は自分の好きな服。ロングコート着たりガウン着たり花柄のパンツ履いたり。靴は疲れないスニーカーではなく動きやすさを徹底的に無視した革靴。店内には好きなアンティークをこれでもかと並べ、本も沢山置いた。置く本もオシャレっぽい本ばかりじゃなくキムタクの写真集や漫☆画太郎先生も普通に並べた。

僕らは隙のないオシャレは好きじゃない。全体的にオシャレなのに、よく見るとどこか変なところがあるという、一歩先のおしゃれ。

でも本当はオープン当初は自分達を疑わなかった。確かにいわゆる世間的なオシャレとは違う。でも新しい価値観として必ず理解してもらえる。そう思っていた。

しかしそれはなかなか険しい道のりで、常連さんはちょっと個性的な人ばかり。今ドキの女子が少ない。

こりゃいかんとメニューを変えたり内装を変えたりいろいろやりました。ケーキの種類を増やしたり本棚を工夫したり。

でもどうしてもパスタとパンケーキという二大メジャーは手を出さない!と決めていたので、それは未だにメニューにはありません。

そんなこんなでどんどん個性が強まっていくお店。常連さんもどんどんディープな感じになっていく。

「お店は2割の常連さんが、8割の売上を作る」なんてことを言いますが、まさにそんな感じの体質になってきて、「ああ、これがお店かな」と思いながら月日は流れます。

しかしある時気付くんです。

人は流れる。

引っ越す人もいれば結婚する人もいる。そしてただ疎遠になる人もいる。

もともと僕らはそんな店を目指してたわけじゃなかった。

普通に老若男女、満遍なく愛される店を目指してたはずだ。

店を始めて3年半。

そうだ。今が変わる時だ。

イチローならきっと言っている。「変わらなきゃ」

林修先生なら、「今でしょ」

どっちも古いですが僕のスペックなんてこんなもんです。

 

はい。長々書いてきましたが、結果何をしたかと言うと西側の窓を塞いでいた本棚をやめて、太陽の光を取り込みつつ、店内の様子が見えるようにしました。ああ、太陽の光を浴びるということがこんなにも清々しいだなんて。窓を塞いでいた間に庭の緑も大きくなって良い感じになっておりました。そして何と言っても向かいにあった古いパチンコ屋が最近取り壊されて、今はスギ薬局さんを建設中なんですが、これがケディから見える景色を格段に爽やかにしてくれております。

そんなこんなで、窓際のお席がオススメ。今は今ドキの若い女性も違和感なく溶け込みます。もちろん老若男女、誰でもです。

(窓際で仕事をするポイポイ亭こぶ枝師匠↓)
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ノーマルな方からマイノリティな方まですべての方々に愛される店ケディバシュカン。

http://www.kedibaskan.com/sp/

それが大橋亭トリオのお店です。

また今度詳しく。

 

 

型をやぶらないと何のために生きてるのかわからないよという話。


今朝新聞読んでましたら、立川談春さんの著書、「赤めだか」の中に師匠の談志さんの言葉がありまして。

ざっくり言うと、落語でもなんでも、型破りと型無しがあって、基本の型をキチンと身につけた上でのオリジナリティが型破りであって、基本の型を身につけていないオリジナリティは型無しになる。

つまりオリジナリティとは基本を身につけた上で出すものだということを仰っているのでしょう。

確かに何事においても基本が大事です。

例えば音楽でも。

キチンと音楽理論を学んで基礎練習を繰り返す。

実際売れているアーティストで楽譜も読めない人もいるとは言いますが、そういう人は天才なんでしょう。

そういう才能がない人がそういった天才の真似をして、「理論なんて個性をつぶす」なんて言うのはただの怠惰で、どんなに頑張ったって天才のポールマッカートニーやジョンレノンのような歌は作れないんですから、しっかり理論を学んで作りましょう、ということですな。

ということで、ワタクシも落語始めたわけですがなんせ最近落語を知って、最近落語を始めたわけですから全く基礎を教えてもらってないのです。

その上、古典を演じるにも全てアレンジしてしまいますのでプロの「型」が身に付かない。

まあ実際はアマチュアですのでそれでも良いんでしょうけれども、やはり今後のことを考えるとある程度はしっかりしてないといけないと思っちゃったわけです。

そこでこれからはプロの方の完コピをしてみようと思っております。

そこから見えてくるものがきっとあるでしょう。

あのジャパネットタカタの商品を紹介してる方達。

みんなタカタ会長と同じような喋り方だなあと思ってたら、みんなタカタ会長の喋り方を最初に完コピするんだそうです。そしてちゃんと売れる。真似してない時は全然売れなくて、完コピして練習すると売れる。

ジャパネットって台本がなく全てアドリブなのだそうですが、タカタ会長の完コピをして、タカタ会長の喋り方、ネタの振り方を実際に自分で話してみることで、お客様が買いたくなるようなエッセンスが満載なことに気付くんだそうです。

そうしてタカタ会長のスピリッツを自分に落とし込んでから、オリジナリティを追求していく。もちろんプロですから商品を売らなくてはいけないわけで、売れないのにオリジナリティなんて言ってちゃいけないってことです。

そんなわけで最近は動画もありますから便利。ワタクシもジャパネットのようにまずはプロの完コピにチャレンジしたいと思います。ただ性格上真似ばかりは疲れちゃうので、適度に自分のものもやりつつで。まずは志ん朝師匠の時そば、挑戦したい。
ちなみにワタクシ、コーヒー屋という顔も持っているんでありますが。

というよりもコーヒー屋が本職なんであります。

コーヒーマイスターの資格も持っておりまして、自家焙煎でコーヒーをお出ししております。

こちらの方は基礎を学んで、今は自分の型でやっております。

幸いコーヒー屋なんてもんは歌舞伎や落語のように伝統芸能じゃございませんので、基礎的な知識を学んだらさっさと自分のスタイルでやるべきだと思っております。こちらの方は、もっともっとオリジナリティを追求する面白いコーヒー屋さんが出てくるといあなと思っておりますよ。

 

奇跡の演目。僕らは今ツイテルかもしれない。

豊橋での立川志の輔師匠の高座、第二幕。

派手な音楽が鳴り、出てきたのはマジシャンでジャグラーの「ダメじゃん小出」さん。

http://koideiinoda.jp/

軽妙なマギー司郎さんの様な良い感じのスベリ感。嫌いじゃないです。

軽く会場が暖まったところで志の輔師匠二回目の登場。

二回目はまくら無しで噺が始まります。

「おじさん、おじさん、蜆買っとくれよ。」

 

おー!まさかの蜆売り!妻のyuccoが志の輔さんのネタで一番好きな演目が、初めて聴きに来て演ってくれるなんて!すごい!羨ましい!

しかも「らくごのごらく」に収録されているものと若干のモデルチェンジが施されております。

わかりやすいところで坊主に渡す小判がもともと5両のところ2両になってました。5両は多すぎたのでしょうか。わかりません。

それにしてもやはり生は違う。音声だけでしか聴いてなかったネタですが、寒い雪の噺だけに、手に息を吹きかけて暖める仕草がほんとにリアルで、僕の目には舞台に雪が見えました。

やはり志の輔さんはすごい。

面白いところは面白い。

そして泣かせるところはしっかりしっとりと聴かせてくれます。

鼠小僧がお縄をかけられに行くところに坊主が来てサゲの会話。

「おじさんに、悪いなあ」

「坊主、おれがこれからなにするかわかってるのか?」

「僕の代わりに蜆売ってくれるんでしょ?」

話としてはズッコケるオチでしょうが、僕の目には涙が流れてました。

完璧な志の輔師匠の蜆売り。

緊張と緩和、これがビシッと決まると可笑しみがありながらしっかり泣かせてくれるのでしょう。

最後の挨拶でもしっかりと会場を沸かせる。こりゃーチケット取れないや。

妻もしっかり泣いておりました。そりゃ、泣きますわね。

いつかこの蜆売り、僕も演じてみたい。

それにしてもほんとに最高でした。またみたい。すぐみたい。また来れるように頑張ろう。

 

そんなわけで初の志の輔師匠はやっぱり最高でした。

ワタクシ大橋亭トリオも精進していきます。

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記念すべき1回目は豊橋の志の輔師匠。

いよいよ始まりました、「大橋亭トリオのくすぶってます」。
ワタクシ大橋亭トリオがとりとめのない話をつらつらと書いていきます。おヒマな方、どうぞお付き合いくださいませ。

まず記念すべき1回目はやはり落語。
なんと敬愛する立川志の輔師匠の高座を初めて拝聴してきました。
今最もチケットの取れない落語家。
僕らも発売開始と同時に電話、ネットで予約をしますが全く繋がらず。
開始10分もかからず完売。
取れない取れないとは聞いていましたがここまで取れないとは。

きっと嵐とかのチケットもこんな感じなんでしょう。
完全に取れると思ってた僕らは意気消沈。

落語界の嵐、志の輔師匠の偉大さを痛感。

駄菓子かし。

いや、だがしかし!
諦めていたその時、僕らの為にチケットを取ってくれた方が。しかも二枚。
根気よくリセールをチェックしてくれていたのです。

女神。

まさしく女神です。

そんな皆様のご協力のおかげで無事に聴くことができました。
場所は豊橋の穂の国とよはし芸術劇場プラット。

芸術的な素敵なホール。

何かこう高尚な気持ちになりますね、こういうところに来ますと。

とりあえず志の輔師匠の前で一枚。

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いざ中へ。

空前の落語ブームと聞いておりましたからナウなヤングがわんさかかと思いましたが、意外にも年齢層は高め。

その中に足を踏み入れている自分。嫌いじゃないです。

いよいよ開演。

今回妻とは別々の席。

妻は一階、わたしは二階へ。

まずは志の輔師匠の8番弟子の志の大さんの「つる」。

軽快なテンポで語られる噺の中で随所に志の輔師匠の影響が垣間見えます。

サゲもしっかりと決まりいよいよ志の輔師匠。

今までCDや動画で聴いてきた師匠がいよいよ目の前に。嫌が応にも気分は高まります。

そして出囃子とともについに、キター!

師匠登場。

本当に存在する人なのかと、実はCGか何かで作られた人で会うことは出来ないんじゃないかと思ったりしたこともありましたがちゃんといました。

そしてあの、「皆様遠いところをおいでくださいましてありがとうございます。そうは言っても、わたしのほうが遠くから来ているんでございますが・・・」のセリフ。

聴けたー!これ聴きたかったー!とりあえず生でこれが聴けただけでも4000円の価値があります。

そして志の輔さんと言えばまくら。まくらの面白さが絶品。身近な話を時事ネタを絡ませながら極上の小噺として聴かせてくれます。今回は志の輔的スタンダップコメディも見せてくれました。最高。

お客さんもすでに爆笑に次ぐ爆笑です。

いよいよネタに。

「タカシ、タカシ、お父さん帰って来たみたいよ・・」

おお、ディアファミリーだねえ、とタイガー&ドラゴンの尾美としのりの気分で心で呟きます。

なるほどクリスマスが近いこの時期にぴったりのネタと言えます。こういう風に季節に合わせてネタを選ぶことも大切なんでしょうが、持ちネタが2、3しかない大橋亭にはまだまだ出来ない芸当でございます。

無事鹿の胴体が届いたところで第一幕が終了。

やはり会場は大盛り上がり。

さすがでした。圧倒的。

自分がやってるのは落語じゃない、ただの娯楽だと思い知らされる程に圧倒的。

15分の休憩。一階へ妻の感想を聞きに行きます。

とにかく感激してます。そりゃそうだ。今はオダジョーよりもトヨエツよりも渡部篤郎よりも志の輔なんだから。

そんな興奮状態で第二部へ突入です。

 

長くなってきたので次回に続いても良いですか?