結局は小室さんの言うとおり。

夢。

 

寝て見る夢じゃなくて、起きていて見る夢。

安室奈美恵が夢なんて見るもんじゃない、叶えるものだと言っておりました。

まあ実際言ってたのは小室哲哉だということはさておき、夢ってなんだということで書き出してみるんですが夢って実際見なきゃいけないのか。

なんとなく今の世の中夢がないとダメだみたいな風潮があって、夢がないという人は危機感を覚えてたりするようですが、実際イチローみたいに小さいときから夢に向かって生きてる人ってどれくらいいるのでしょうか。

僕の場合、小学生の卒業文集に書いた夢は「シルベスタースタローンみたいな俳優」でしたが、ガリガリだしホントにそこに向かって努力なんてしなかったし、夢ってそんなものだと思ってましたね。

実際、環境が夢なんて見られるもんじゃなかった。

高校出たら働けと親には言われていたし、そもそも高校も公立一本で、落ちても私立なんて行けないから滑り止めで私立を受けるなんてこともさせてもらえなかったわけで。

公立に落ちたら中卒で働いてたわけですがなんとか受かったので学歴は高卒です。

そんなわけで僕の場合は高校出て働いて、いくつか仕事も変わって結婚して、なんとなく働きながら奥さんと好きなことをしてたらカフェ開いてた、みたいな感じなんで、がむしゃらにカフェに向かって生きてたわけじゃないんです。

そんな僕が言えるのは、イチローみたいにはっきり将来やりたいことがある人はそこに向かって最大限努力すればいいし、特に夢がない人だって、日々の仕事に精を出すことや、家族を守っていくことだって立派なことだと思うからそれでいいと思う。その中で自然になにか夢ができたらその時にまた考えればいいと思う。

とにかく現代の夢を見なきゃいけないような風潮はちょっとどうかなと思う。

大事なのは考えること。日々考えて生きること。そうして見えた答えがきっと正しい。

何事も安易に済ますんじゃなく、きちんと考えて行動しないとね。

この間の定休日に三重県に行ってきました。

年明けにカフェを開業される方がワタクシのコーヒーを使って下さるということでご挨拶に。

こちらの詳細はまた今度ゆっくり書くとして、今回はある食堂のお話を。

 

三重県に有名な食堂があるということでこれ幸いと行ってきたんです。

海の幸がふんだんに入っていてお値段が良心的。

これは確かにお得、なんですが、そのお店がもう社員食堂のようでムードもなにもないのです。

そりゃあ確かにそれがそこのお店のスタイルですから、そこをどうこう言うつもりはありません。今回言いたいのはそこじゃなく、やはり味を決めるのは料理そのものだけじゃないということです。

昔僕がパン屋で働いていた時の同僚で面白い人がいて、その人がまるで女心がわからない人でして。

当時の彼女とカフェかなんかでデートしてる時に彼女が「二人で食べると美味しいね」みたいなロマンチックなことを言ったようなんですが、その時の彼の返した言葉が「料理の味は変わらんでしょ。」

当然彼女は怒るわけですが、そのことを僕に「なんで怒るのか意味がわからない」と真顔で言っていたのが非常に面白くもあり、ホントにわからないんだと驚いたわけですが、僕は女心がわかる男ですから彼女の気持ちはわかります。

 

なにが言いたいかと言うと、同じものでも好きな人との食事は嫌いな人と食べるより美味しく感じるのは当然だと思うし、当然人だけじゃなく環境だって味を左右するわけで。

ここの食堂では自分でもびっくりするぐらい味がわからなかったんです。

冷静に考えたら美味しくないわけがないし嬉しいはずなのに、まったく美味しいと感じずただただお腹を満たすだけの寂しい食事になってしまって、ああホントに大事なのは環境と人だと痛感。

とりあえず僕はここには2度と行きませんが、こういう感覚って常に磨いてないとそこに鈍感になってしまう危険性があるので皆様も気をつけてね。

何を食べるかじゃなく、どこで食べるか。誰と食べるか。

これはいつも言ってることだし、自分の店をやっていく上でいつも意識していることなのに、身を持って改めて思い知った次第です。

そう、人のぬくもりを感じにくく、先の見えない現代社会。

せめて自分の気持ちいい環境は、強い意思でもって自分で作っていかないとあぶないなと思った一日でございました。

隠しきれないオーラとか出せる人になりたいよね。

この前2人の男性がお店に来てくれまして、明らかに只者じゃない雰囲気でね。とにかくカッコイイしオシャレで、こりゃーこの辺の人じゃないにと思ってたら案の定、名古屋の人でした。

僕らも地元が名古屋なので、名古屋の人にはひときわ愛着を感じてしまうのです。

お話を聞いたらアパレルの方と美容師さん。オフなので普通の格好だと言うことでしたが、やっぱりオシャレな人は隠してもオーラが出ちゃいますね。

アパレルの方は松坂屋の帽子屋さんの店長さんということで、「名古屋に行った時は寄ります!」と言ったら、「あ、そういうのは大丈夫です。」と返ってきました。

ああこれは社交辞令を散々言われてきてるなーと思ったので、次の日早速名古屋に用事があったので松坂屋に行きました。

そしたら相当驚いていた&喜んでくれまして。

そんで、いろいろお話したらやっぱりカッコよくて面白い人だったから会いに行って良かったなあとしみじみ思いましたねー。

僕らは基本社交辞令は言いません。行きたいと思ったら行くし、行きたくないと思ったら行きますとか言わない。

とにかくカッコイイ人や面白い人は尊敬するし会いに行きたい。そもそもそんな風に思える人なんて、ハッキリ言ってそんなにたくさん居ないんですから会いに行かなきゃあいけない。

そもそも僕になんて会いに来てくれる人はそう居ないんだから、どんどんこっちから出向いて行かなきゃね。

最近はこんな風に積極的に外に出て行くようにしてるんだけど、知れば知る程世の中には本当に面白い人が多くて如何に自分がちっぽけな存在かを思い知らされるばかり。

でも逆に、すごい人だとおもってた人が全然すごくないことに気づかされることもあったりしてね。

最近思うのは、人の大きさを決めるのは職業や収入じゃなくて魂。スピリット。

スピリットでもって魅力を出せる人間に僕はなりたい。

 

何でも箱の大きさは決まってるのね。

今年ももうすぐ終わりですなあ。

2016年は中盤から少しづつ、そう、奥歯の奥の歯ブラシの届かないところから少しづつ虫歯が進行するように、はたまた電話機のコードが気づいた頃にはぐりんぐりんになってるように、今まで無理してた人間関係が崩れるような出来事が起こってて、気付いたら取り返しのつかない状態になることが多くて、どうにもこうにも大丈夫なのか俺たち、みたいな心持ちになることが本当に多かった。

でも今は自分でも驚く程に清々しい気分。

すっきりした人間関係は、喉に刺さった魚の骨が取れたような、はたまたご飯を咀嚼している最中にクシャミをして鼻の奥に来ちゃったご飯粒がしばらくして取れたような、そんな爽快感があって、なんでもっと早くこうしなかったのかと自分で自分を責めたくなる程。

そう、いらない物を捨てなきゃ本当に必要な物は手に入らない。箱の大きさは決まっているからって、そんなことは良く言われることだけど物と人間関係のキャパシティが同じだなんてことを実感することは今までなかったわけで。

だってね、新しい服を買おうと思って、でもクローゼットがいっぱいなら服は買えない。

だったら着ない服を捨てるか、とはなるけどね。

新しい友達が欲しいから、今の友達捨てるか、とはなかなかならないわけで。

人間には情とかしがらみがあるから。

でもその情が無くなる時がある。

しがらみとかどうでもよくなるくらいに。1つあると2つも3つも出てくるのね。あれは不思議。

でもよくよく考えてみると何ら不思議じゃなくて、なるべくしてなってる。そういう関係は今は大丈夫でも、いつかは必ず亀裂が入るようになってる。

それが今年は結構あって、でもその後に本当に良い出会いや出来事がたくさんあって、ああやっぱり人間の持つキャパシティも一定なんだなあ、と安っぽいスピ系の本に書いてあるようなことを思ったりする訳です。

 

2016年も残りわずか。今年の汚れ、今年のうちに。

そして来年、さらに良いことがありますように。

 

高価な物より聡明な洒落が欲しい。

そんなわけでクリスマスが終わっておりました。

お題をいただいていたので書いてみたいと思います。

まずはそもそもの話で、クリスマスって一体なんだっけと冷静に考えたらはっきり答えられない自分がおります。

なんだっけ?

キリストの誕生日?D5の誕生日?

調べてみたらキリストがこの世に生まれたことをお祝いする日だということです。

まあ知ってたよ、ということになりそうですが、しかしその語源は「キリスト(Christ)のミサ(mass)」でクリスマス。これは案外知らなかったんじゃないですか?

ちなみに僕的にはなんで前日のイブが盛り上がるのかがずっと疑問だったんですが、イブはイブニングのイブで、夜。

現代はクリスマスの前夜ですが、ユダヤの暦では日没から一日が始まったため、クリスマスはイブから始まっているんですねー。納得。これも結構皆さんうやむやに生きてきたんじゃないでしょうか。

まあそんなわけでクリスマス。

若い頃は一大イベントでしたから、彼女に何あげるか随分悩んだりもしましたね。

奥さんとまだ結婚前にプレゼントを一生懸命考えて、やっぱ指輪だねとなってね、指のサイズをそれとなーく調べてロフトあたりで指輪買ってあげたらまあまあ喜んでくれましてね。

お返しをもらったんで何かなと見てみたら映画「エルム街の悪夢」のフレディのキーホルダー。

指輪とのバランスがどうこうより、なんで?ってなりますわな。

理由聞いたら、フレディの着ているボーダーのシャツが赤と緑でクリスマスカラー。

こういう洒落てるとこが好き。てことで愛が深まったりするのがクリスマス。

 

まあお店始めてからはおしゃれなフレンチとかプレゼント交換なんてのもなくなりました。

しかしみなさんが楽しそうにワクワクしてるところを見てると、なんとも言えず甘酸っぱいものがこみ上げてきてこっちも幸せな気持ちになります。

来年のクリスマスは、着物でも来て食事にでも行きたいな。