勝手に共感です。

東海ラジオの「桂三度の仏の顔も三度まDAY」が昨日最終回でございまして。

「そのラジオ聴いてないよ!」という方もおられるとは思いますが続けます。

 

桂三度さんが誰?という方もいらっしゃるかもしれませんが、「世界のナベアツ」さんと言えばピンとくるでしょう。

そうです、ナベアツさんは6年前に落語家に転身したんですねー。

そいでもって三度さんが東海ラジオのパーソナリティになって、まあうちのカミさんが好きでよく聴いておったのですが、なんと終了のお知らせ。

そう、なぜか自分の好きなものほど終わってしまうのが世の常。

ドラマでもありますね。

オダギリジョーさんの「家族のうた」も大好きでしたが打ち切り。

高橋克典さんの「京都人情捜査ファイル」しかり。

なんだかわかりませんが、自分の価値感と世の中の価値観が乖離しているのでしょう。

 

そんでもって三度さんのラジオですが、最終回の放送前に東山動物園にみんなで行きましょうって企画がありまして、丁度定休日の火曜日。行かない理由を教えてください。

で、行ってきたわけであります。

 

知りませんでしたが、フクロテナガザルのケイジ君が巷で大人気だそうで。

なんでも泣き声に特徴があるとかで、それをみんなで聞きましょうという企画。

朝9時に動物園集合で7時半前に常滑を出たんですが、まあ名古屋というのは信号多いし車は多い。

スタート時にナビは8時20分くらいに着くと言ったのに伸びる伸びる到着時間。

遅れるかもと、まあやきもきして運転。

しまいには8時59分到着予定とか出てもう腹立つやら焦るやらで生きた気がしません。

しかし諦めずに安全運転で急いだら8時50分くらいに着きました。ありがとうございます。

 

そしてチケット売り場に並びます。

何年ぶりでしょう東山動物園。

ちなみに皆様興味ないでしょうがワタクシ東山工業高等学校出身です。

 

並んでたら、ラジオパーソナリティーの川島葵さんがにこやかに挨拶してくれます。

ゆっこは嬉しそうに話しております。

たぶん安室ちゃんに会ってもここまで喜ばないでしょう。

そしてしばらく待つと、出ました桂三度師匠。

普通です。見た目普通の人です。

髪型ビシッと固めてるイメージですがサラサラヘアー。Tシャツの柄がなんだかわかりません。

しかし間違いなく三度師匠。

ゆっこはと言うと緊張しております。EXILEに会ってもここまで緊張しないでしょう。

サインを貰おうとしますがこの日に限って手帳を忘れるゆっこ。

半べそかいております。

しかし閃いて、最近作ったばかりの巾着トートにサインを書いてもらうことに。

しかしペンがありません。見かねた三度師匠が葵さんにサインを書いてもらっていたリスナーの方にペンを借りてくださいました。ありがとうございます。優しい方です。

 

そして動物園入場。

いや、東山動物園てこんなに綺麗だったっけ?というくらいに、ワタクシ達の記憶にある景色と違いました。

とにかく綺麗になってて、これで大人500円、中学生以下無料って行かない理由を教えてください。

で、フクロテナガザル。マレーシアとスマトラ島に生息していて、特徴が喉の袋。

これがプクーっと膨らんで大きな声で泣く。そして華麗に動き回る。

めちゃかわいい。

で、しばらくみてると、ケイジくんの特徴的な鳴き声聞くことができました。

「ア”ーーーーーーーーーーーーーーーー!」

嫌なことがあった人間が叫んでる声。

もうめっちゃ面白い。

これはオモロい。

皆様もぜひ一度、と言いたいところですが、きっと知らなかったのはワタクシ達だけで、皆様もう見てるんでしょう。

さあそして見ているどさくさに紛れて、三度師匠に写真をお願いです。

とりあえずゆっこと三度師匠を。

ゆっこの嬉しそうな顔が良かった。

ワタシも後から一緒に写真撮影。

そこで少しお話しました。

「三度師匠!『先生ちゃうねん。』めちゃ面白かったです!」

「そうですか!どこで見てくれたんです?」

「BS11の『柳家喬太郎のイレブン寄席』です!」

「ああそうですかー。」

と、落語関係のお話をさせていただき、「またぜひ名古屋でもライブをお願いします!」と伝えておきました。

ほんとに三度師匠の落語、面白いので皆様もぜひ。

 

まあそんな訳でラジオは終わってしまいますが、最後に本人にお会いできましたので良かった。今度は落語を見に行きます。

山崎邦正さんもナベアツさんも落語家になったのが40歳と41歳。

ワタクシも40歳で始めたので、もちろんお笑いのキャリアがまったく違いますが、勝手に勇気づけられております。

ワタクシもこれから頑張っていきます。

 

 

 

 

調子に乗ると報いがあるぞ、っていうのが人生。

昨日はなやばし夜イチで落語でございました。

ビール祭りということでお酒にまつわるお噺、「禁酒番屋」です。

 

あらすじは、

 

ある事件がきっかけで、お殿様が禁酒の御触れを出した。

部下達が酒を飲みたくても、取り締まる番屋、「禁酒番屋」があるので屋敷に持ち込めない。

もちろん外での取締りも厳しく飲めない。

大の酒好きの藩士近藤は、酒屋の番頭になんとか知恵を使って、番屋を通って小屋まで1升届けるように申し付ける。

困り果てた番頭に、若い衆があれこれ知恵を出して届けようとする。

菓子屋のふりでカステラの箱に酒を隠す。油屋になって油徳利に入れる。

いろいろな手で番屋を通ろうとするも、ことごとく見つかり、役人に酒を飲まれてしまう。

あんまり悔しい酒屋の若い衆が、役人にある仕返しを思いつき・・・・・・

 

と言った内容。

サゲはちょいとお下品ではありますが、なかなか溜飲を下げる痛快な噺で、ワタクシは好きな噺でございます。気になる方は調べてね。

落語というのは人生においての示唆を含んだ噺が多いですが、この噺に関しては学ぶべきなにかがあるのか、と聞かれると、どうなんでしょう。わかりません。

しかしこの手のお噺は割と皆さんお好きなんでしょう、結構受けていたと思います。

が、噛んでた、という意見もまあまあいただいたので、そのあたりは真摯に受け止め今後の糧にしていきたいと思っております。

それでは、この日のまくらを記してお別れです。実際この通りに喋れておりませんが・・

 

みなさまこんばんわ。一人でもトリオ!の大橋亭トリオでございます。しばらくの間、お付き合いのほどよろしくお願い申し上げます。

なやばし夜イチビール祭りということで、先月に引き続き落語させていただきますが、まあ近頃物騒な世の中になってきておりますけれども、ほんとに呑気にこんな風にビール飲んでていいのかななんて気もいたしますが。

いいですか?それはそれでね。皆様日頃のストレスなんかも溜まってるでしょうから、よしとしましょう。

酔っ払うと箸が転がるだけでも面白い、なんてな心持ちになりますから、今日はぜひたくさん飲んでいただいて、ああ大橋亭の落語面白かったなと、勘違いして帰っていただけたらと思っておりますが。

お酒といいますのは、適度に飲むのは良いんだそうです。

まあその適度っていうのが皆さんなかなか分からずにね、気づいたら中央分離帯で寝てた、なんて人もいるようでございますが。

お酒はもちろん個人差はありますが、一応厚生労働省による「節度ある適度な飲酒」は1日平均純アルコールにして約20gだと言われております。

それがどれくらいかと言いますと、ビール中瓶1本、日本酒1合、ウイスキーならダブル1杯、だそうです。

これ聞くと、ワタクシなら十分な量だと思うんですが、まあお酒の好きな方には物足りない量でしょうね。

しかしね、お酒ってのはあまりやりすぎるのはほんとに良くない。飲みすぎた人で、あんまりいい話聞かないですね。

駅を寝過ごすとかね、寝過ごしたうえに財布盗まれたりね、あとはハニートラップにひっかかったりね。

まあこのへんはいいですよ。自業自得ですから。いけないのは絡み酒ね、あとお店とか道端で吐いたりね、これもうホント最悪。ほんとにお酒っていうのは、気を付けないと大変なことになるというものでございまして・・・・

次回の大橋亭トリオの落語は、10月15日(月)19時から、ケディバシュカンにて。

詳細はまた追ってご連絡いたします。

 

 

暑い夏、怖い噺。

ご無沙汰でございます。

まだまだ暑い日が続いておりますが、皆様エアコンの設定温度は何度でしょうか?

よく言われている「エアコンの設定温度28度」ですが、これは最近では違うと言われてきております。

実際真夏に設定温度28度って暑すぎる!と、ずっと思っておりました。きっと皆様もそう思ってたことでしょう。

実際こう推奨していた環境省も、ナチュラルに「設定温度28度」から「室温28度」に変わったようです。

そんなわけで、設定温度は飽くまで室温で決めましょう。

 

さてさて、26日は名古屋の納屋橋で定期開催されております「なやばし夜イチ」さんでの落語でございました。

今回は暑い夏を吹き飛ばす「怪談話」を、というリクエストにお答えして「お菊の皿」をチョイス。

今回も柳家喬太郎師匠の噺をモチーフにさせていただいたのですが、これがなかなかに難しかった。

やはり喬太郎師匠は独特の世界観で、青山鉄山がお菊の責め立てる場面はもう鬼気迫るものがあります、いろんな意味で。(気になる方はyoutubeでぜひ。)

もう自分を捨てて恥を捨てて、やりきるしかございません。こういうものは中途半端にやるのが一番恥ずかしいということは、40年以上生きてきた経験でわかっております。

そんなわけで、やりました。全力で。

鬼畜で変態の鉄山、ノリノリのご隠居、アイドルのお菊さん。

やはりミスはありましたが、それを差し引いてもまずまずの結果だったのではないかと思います。もちろん今現在の自分にとって、ということです。

とにかくやってて難しいのですが、演じる楽しさも格別な演目でした。

もう一度、今年の暑いうちにやりたいなあと思っておりますが叶いますかどうか・・・

ちなみに、怪談話をなぜ夏にやるかと言うと、あんまり考えたことはなかったのですが、やはり理由があるようです。

どうやら恐怖心というのは、人間の毛細血管を収縮させるらしく、そうすると血液のめぐりがわるくなる。人間の体温は血液の温度だから、めぐりが悪くなることでひんやりするということらしいですな。

ひとつ勉強になったところで、また次回。

 

 

 

 

「男はつらいよ」がなぜこんなにも好きなんだろうという疑問が解けました。

男はつらいよ、にここのところずっとハマっていて、なんでこんなに好きなんだろうと考えておりまして。

寅さんの男気や義理人情、魅力的なマドンナにとらやの人たち。

昔懐かしい昭和の雰囲気。いろいろありますがこないだはっきりしました。

 

そう、「男はつらいよ」は落語なのです。

落語に出てくる人であまり完璧な人はいない。どこか抜けてて、でも憎めない。

そんな人間の情けない部分を認めてあげて、受け入れてあげるのが落語だとすれば、まさしく「男はつらいよ」は落語なのだと思うのです。

寅さんがお金に困った人を見れば、自分の財布の寂しさも顧みず「文七元結」の長兵衛のごとくお金を差し出すでしょう。

御前さまはまさしくご隠居さん。タコ社長は与太郎。

いつもドタバタと問題が起こり、さっきまで笑わされたと思ったら次の瞬間ぐっと泣かされる。

寅さんのその緊張と緩和はまさしく落語で、本当に見終わった後には可笑しみと涙が入り混じった感動で胸がいっぱいになるのです。

特に最近観た第17作、「寅次郎夕焼け小焼け」はよかった!

あらすじは、

飲み屋でお金がなく寅さんに助けて貰ったみすぼらしい老人。かわいそうだと寅さんがとらやに泊めます。

そこでその老人は好き勝手に過ごす。風呂を沸かせだの布団をしまっとけだの、しまいには外で食べたウナギの代金6千円!をとらやのおいちゃんおばちゃんに払わせる。

寛大な寅さんもさすがに一言。「ここは宿屋じゃないんだから好き勝手にやっちゃいけない。」

すると老人、「宿屋じゃないのか?」

宿屋だと思って好き勝手やっていたのだ。申し訳ないと思ったこの老人。寅さんに筆と紙を持ってこさせる。さらさらっと絵を描いて、この絵を寅さんに、「神保町の大雅堂に持っていけばいくらか都合してくれる」と言って渡す。

「こんな適当に描いた絵が?」

半信半疑で持っていく寅さん。主人に渡すと、なんと7万円で買い取るという。

あおのみすぼらしい老人こそが、実は日本を代表する画家、池ノ内青観だったのだ!

 

とまあこんな感じで物語は進んでいきますが、このあたりのシーンを見たとき、僕はとっさに「落語の抜け雀やん!」となぜか関西弁で叫んでおりました。

もうこのあたりの爽快感といいますか、スカッとする感じ。最高なのです。

またもうラストがほんとにいい。

僕の大好きな「ショーシャンクの空に」に匹敵するといっても過言ではありません。

ましてや最近のやたら製作費をかけたハリウッド映画なんかよりも感動です。

いやあ、この興奮を誰かと共有したいですねえ。

出来れば立川志の輔師匠の「抜け雀」を見てからですと、より感動です。

ぜひ共有できる人、お待ちしております。

 

 

難しいからこそ面白いのです。

消灯後のスマホ操作は、画面が発する光で睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌量が減り、自然な眠りに入れず浅い眠りのまま心身の疲労が回復せず気だるい朝を迎えるそうです。気をつけましょう。

 

そんな暮らしのワンポイントアドバイスを入れたところで、17日は四日市のカフェarさんにて出張珈琲&落語でございました。

心配された雨も降らず、大盛況。

おしゃれな人、かわいい人がたくさんで、目の保養、楽しい1日となりました。

珈琲はと言えばたくさんの方に飲んで頂き、美味しいと言うお言葉を頂戴致しました。ありがとうございました。

 

さて、落語です。

14時と18時、二回の高座。

まず最初は「時そば」。

過去二回の時そばの成績は一勝一敗。

しかし今回はいけるはず!という根拠のない自信でチョイス。

しかしここにも落語の魔物は住んでおりました。

ダダスベリ。全くの摩擦抵抗ない感じでスーっと滑り壁に激突。

終わったあとは傷が深すぎてしばらく立ち上がれませんでした。

 

しかしまだ二回目もあります。

このまま何もせずうじうじしてるわけにもいきません。結果を分析し対策を練ります。

いろいろ考えた結果、最大の要因は落語初心者の方が多かったこと。

只でさえ屋外で雑音も多い環境、慣れた人でも集中して聴いていないと気が散ってしまうところで、尚且つ初心者となると全く入り込めなくても当然と言えば当然。

そしてもうひとつは高座からお客様がみんな離れて見ていたことも。

そこで二回目は、出来るだけ高座のお近くに集まっていただき、お客様にも只聞いてるだけでなく一緒に噺の中に入っていただけるようまくらで懇願。

その甲斐あってまくらからお客様の反応がよい!

ノリノリで二回目の演目、「禁酒番屋」に入っていきます。

細かいくすぐりにも反応があり、気持ちよく後半の小便屋のくだりに。

「燗をしてきた」、「泡立っておる」、のこの噺のくすぐりの見せ場でもしっかり笑いを頂戴しサゲへ。

見事に決まり気持ちよく高座を降ります。

いやー、良かった。

時そばのあとはもう穴があったら入りたい状態でしたが、なんとか禁酒番屋で持ち直しました。

つくづく落語は難しい。

しかし、だからこそ面白いのです。

 

次は今月31日、伊勢のFOLK FOLK COFFEE さんにて出張珈琲&落語です。

みな様ぜひ。