雨がすごい。
週末にまたまた台風来るっぽいですが、10月ってこんな季節だったかどうかすらもうよくわかりません。
先週の20日、大橋亭、またまた大橋トリオさんとお会いできました。
京都のファンクラブ公演。
素敵な京都文化博物館というところ。
天井が高く、何様式というのかワタクシ詳しくないのでわかりませんが、なんとも美しい造形の建物で、「ああ、こんなところで落語出来たらどれだけ素敵だろう。」などと身の程知らずな戯れ言を心のなかで呟く大橋亭。とにかく素敵。
そして今回訪れたきっかけは、なんとトリオさんからコーヒーのドリップバッグを注文していただいたことであります。
なんともこんな形でご一緒させていただけるなんて、落語始めた時には想像すらしておりませんでした。
なんといいますか、風が吹いたら桶屋が儲かる的な、そんな棚ぼた的な出来事でございまして、ほんとにもう今の僕なら言ってもいでしょう。
「無駄な事なんてない」、と。
「コーヒー屋が落語なんて!」と、後ろ指を指されながら、「コーヒー屋オンリー」、に後ろ髪を引かれつつ落語を選んだ、秋元康的あの頃の自分に今、「間違ってないぞ。」と伝えたい。
雨後の竹の子のごとく出てくるコーヒー屋さん。
百花繚乱、くんずほぐれつ、繰り返される下克上。
そんなコーヒーの世界では「美味しい」なんて当たり前。当たり前田のクラッカー。
とにかく他とは一線を画す、他にはない武器が必要なのです。
もちろん「自分らしい」もので。
それが人前で話すことが好きで、とにかく目立ちたがり屋のワタクシにとって「落語」はまさしくそれだったのでございます。
そんなこんなで下手なりに一年以上経ちました。
それがこんな形でもって報われたのはとにかく嬉しい。
いやあ、落語って、ほんとに良いもんですね!
続く。