とりあえず幕が上がるまで、抹茶春師匠と雑談。楽しす。
そして相変わらず素敵な空間。
2階ですが舞台がよく見えます。
去年の演目は、「ディアファミリー」と「しじみ売り」でした。
12月ということで冬のお噺でしたが、今年はなんだろうと想像しながらワクワク。
ワタクシは志の輔師匠の話はなんでも好きなんですが、とりわけホロリとくるお噺が好きなんです。
「紺屋高尾」、「徂徠豆腐」、「浜野矩随」などなど。
そして「柳田格之進」。これも好き。
この中で冬を感じさせる噺は、雪が出てくる「柳田格之進」。
この噺が聴けるといいなあ、と思いながら幕開けを待ちます。
そして太鼓が鳴り始める。
いよいよ始まるぞという興奮。
なんだか太鼓がやたら長く感じる。
そしていよいよ幕が・・・・上がったー!
そして出囃子が流れる。
ん?
去年はお弟子さんの「開口一番」で始まりましたが、流れてきた出囃子は志の輔師匠の出囃子ではないのか?
「まさか・・いきなり師匠が?いや、そんな馬鹿な。しかしこの出囃子は・・。」
てなことを考えながら、ドキドキしつつ舞台を凝視。
・・・・・・・・・
で、やっぱり出てきた志の輔師匠ー!
なぜー!?嬉しいけどー!
まさかのいきなりの登場に興奮。
そして高座に上がり座布団に座っていつもの一言。
「皆様ようこそおいでくださいました。おいでくださいましたと言ってもワタクシが一番遠いところから来てるんですが・・・」
どーんっ!
聴けたよまたこの言葉が!これが聴きたくて来てると言ってもいいぐらい待ちわびた一言。
これは虎舞竜のライブで、「ロード」のイントロが流れてきたときの感動を凌ぐでしょう。行ったことないけど。
どうやら今回はこちらの劇場が5周年で、こけら落としから毎年来てる師匠も5回目。
ということでお祝いの挨拶をするためにお弟子さんには諦めてもらって、師匠が最初に高座にあがったと、こういうわけだったんですねえ。
そんなわけで、本来師匠は2回の高座のところ、3回になったんです。
ラッキー!
この喜びは、喫茶店でアイスコーヒーを頼んだのにホットコーヒーが出てきて「アイス頼んだんですけど」と言ったら、「すぐにアイスお持ちします。あ、この間違えたホットも良かったら飲んでください。」と言われたのを凌ぎます。
続く。