いかにして大橋亭トリオはコーヒー屋になったのか。カフェを開きたい方の参考になるかもしれないし、ならないかもしれない。その2。

前回のあらすじ。

 

高校を卒業し、冴えない会社員として働く大橋亭。

ツマラナイ日常に苛立ちを覚える、なんてことすらない無知な大橋亭は24歳でyuccoと結婚し、仕事は楽しくないながらも旅行で行った大分の温泉宿の露天風呂で全裸で山に向かって叫んだり、冬ソナで号泣したり、ショッピングにいそしんだりと能天気に日々を過ごしていた。

そしてある日、栄の街をショッピングしながらyuccoとブラブラ歩いていた時に大橋亭の運命を変える小さな小さな出来事が起きるのです・・・・。

 

栄の若宮大通りに程近い道をyuccoとバナナマンの話をしたりしながら歩いていると、ふと可愛らしい外観の建物が目に入ります。

 

周りの洗練された建物とは違う、DIYを楽しむ外国の家のようなぬくもりを感じる佇まい。

 

yuccoと「素敵だねえ」と話していると、その建物の中から一人の女性が駆け寄ってくるではありませんか。

 

「あのう・・・」と話しかけてくるその人。

 

まさか人が出てきて話しかけられるなんて思ってないワタクシたちはちょっと焦りながらも、その人を見て「かわいい」と思っていたに相違ありません。

 

「こっちを見てたので、気になってるのかと思って。良かったら来てください。」

 

と言って渡されたのは美容院のDM。

 

いつもなら、「なんだ!営業かよ!」となるのでしょうが、やはりかわいいというのは武器ですな。

 

10年以上前の話なので細かい内容は覚えておりませんが、「ああ、美容院なんですね!」と言いながら、鼻の下を伸ばして二言三言会話を交わしたと思います。

 

当時は行きつけの美容院もなかったワタクシにとって、オシャレなお店にかわいい店員さんがいる美容院に行かない理由がありません。

 

後日、しっかりと予約を取ってその美容院に行ったのでございます。

 

そう、そしてそれがまさしくワタクシたちの価値観をひっくり返す体験となったのでございます。

 

 

つづく。

いかにして大橋亭トリオはコーヒー屋になったのか。カフェを開きたい方の参考になるかもしれないし、ならないかもしれない。その1。

ワタクシもう42歳でございます。

常滑でケディバシュカンというコーヒー屋を始めて5年が過ぎましたので、脱サラしたのが37歳ですか。

考えてみると、割りと遅い自由業デビューです。

プロ野球で言えば、へたしたら引退してる年ですな。

周りの自由業の方を見ても20代で始めてる人なんてザラにいて、30代後半の人なんかだと、もうベテランの域に達しております。

更に現代は大学生で起業とか、なんならもう高校生で起業するなんて人もいらっしゃる。すごい。

 

もっと早くお店を始めてたら良かったのに、と思ってしまうのですがこれもタイミングで、早くても遅くてもダメだったのでしょう。

 

特にワタクシの場合は若い頃にコーヒー屋になりたいなんて思ってもみなかったわけで、普通にサラリーマンして普通に年取っていくことに何も疑問を持ったりしなかったわけです。

 

ですから今思えば20代から30代前半は、まあ無駄に人生を送っておりました。

 

飲みに行って同僚と会社の愚痴をこぼしてカラオケ行ってね。

 

なんの生産性もない。

 

しかしまあそれで良かったんです。その時は。

 

だって小さな小さな世界で生きていて、世界中どこでも皆おんなじように生きているんだと思ってたから。

 

家と会社の往復しかない。

 

当時はSNSやネットが無かったわけではないけれども、周りにそんなに使ってる人もいなかったしね。

 

だから世の中を知るのはテレビの中。

 

すごい人は芸能人とスポーツ選手くらいしか知らない。

 

ずいぶんと能天気な人生を送ってたわけです。

 

しかし。

 

人生なんてほんの些細なことで動いていくんですな。

 

 

日常にころがる、ほんの些細な変化。

 

そこに乗るか乗らないかで人生は大きく変わる。

 

狭い世界で生きていたワタクシに変化が起きる、小さな小さな出来事。

 

一体それは・・・・。

 

 

つづく。

yuccoラヂヲにビッグゲスト!福山雅治さん、ではなく福山亭抹茶春師匠です。

ここのところ急に梅雨っぽくなりまして。

 

今日はお店も忙しくてわちゃわちゃしておりましたが、なんと福山亭抹茶春師匠が普通にお店に来てくれましてね。

急遽yuccoラヂヲに出ていただきました。

http://kedibaskan.com/blog/1853.html

 

天才的な落語を見せてくれる、いや、ここはあえて魅せてくれる、と書きたい程の天才である抹茶春師匠の素の部分が垣間見えて、マニアにはたまらない内容になっております。

とにかく天才的な福山亭抹茶春師匠、8月、9月辺りにケディでの落語マラソンに登場してくれます。

ぜひ体感してください。

パンク侍、斬られて候。観てきたよ。

はい、そのままです。

 

映画観てきました。

 

町田康原作、クドカン脚本の「パンク侍、斬られて候」でございます。

 

あらすじは、

ある日、とある街道に一人の浪人があらわれ、巡礼の物乞いを突如斬りつける。

自らを“超人的剣客”と表すその浪人の名は掛十之進(綾野剛)。

掛は「この者たちは、いずれこの土地に恐るべき災いをもらたらす」と語るが…。

次々とあらわれるクセもの12人。

ある隠密ミッションの発令によって
始まる前代未聞のハッタリ合戦。

そして一人の女をめぐる恋の行方と、一人の猿が語り出す驚きの秘密。

今、あなたの想像をはるかに超える、驚天動地の戦いがはじまる!

 

とまあ、こんな内容です。

 

面白かった、と言えば面白かったし、いまいちだったと言えばいまいちだったし。

 

時代劇とはいいながら、SFぽさもあり、全体にハチャメチャです。

この辺りが好みの別れるところではありますが、それはさておき、浅野忠信さんと染谷将太さんの面白さが抜群だったこと、北川景子さんが素敵だったことだけは間違いありません。

この3人を観るだけでも損はないでしょう。

 

内容はハチャメチャですが、ワタクシなりにこの映画から感じたことは、

『大衆は右へならへでつまらないし、世の中は間違ったことがまかり通る。

何が正しくて、何が間違っているのかわからない。

そんな時代、つい投げやりになりそうになるけど、それでも守らなきゃいけないものがある。』

 

ということだと感じました。

 

ただこの映画は、観る人それぞれに感じかたが違うのかなと思うので、ぜひ皆様も観てみて、感想をお聞かせくださいませ。

 

エンディングの歌が結構好きです。

感覚ピエロ「夜のスピード」