ケディバシュカンってどんなとこ?

本日も常滑にてケディバシュカンオープンしております。

 

珍しく今月は大橋亭トリオ、落語の予定が入っておりません。

というわけで、今月はコーヒー屋としての顔を強めに出しているわけであります。

今はお昼のピークも終わりまして、ちょっとのんびり。

 

ゴールデンウィークも終わって少しだけ緩やかになった時間の流れが、なんだか心地よく感じてしまう。

まあ商売人としてはあまりよくはないのかもしれませんが、どうしてもコントロール出来ない部分ではありますので、その辺りは受け入れながら、今しか出来ないことを少しずつこなしていく時間にしたいと思っている次第です。

 

kedi baskanはどんな店かと聞かれたら、自家焙煎珈琲の店と答えるんです。基本的には。

特にオープン当初はここのところをかなりこだわっておりましてね。

「カフェですか?」と聞かれると、「カフェじゃありません、コーヒー屋です!」なんて軽くむきになって答えたりね。

でも今考えるとつまらないこだわりですな。

だってね、誰がどう見たってカフェですよ。

ランチもあってスイーツもあってソーダ的なものもあってね。

でもコーヒーだってちゃんとこだわってるから、見る人が見ればコーヒー屋だなって思ってくれる訳で。

 

要するに、自分が何をやりたいか、ということが大事なのであって、人がそれをどういう風に解釈するかなんてことにはあまり意味がないんだろうなという風に今は思っております。

 

まあ目指すところはケディバシュカン、唯一無二の存在。

コーヒー屋であり、カフェであり、洋服屋であり、寄席であり。

なんでもいい、ただ自分たちの好きなことを、このケディバシュカンという大好きな場所で表現していくことだけ、なのでございます。

 

レスポールさんは今どんな気持ちいいで見ているのでしょうか。

「レスポールモデル」で知られるギブソン社が経営破綻!したんですね。

まあワタクシはそんなにギブソンに思い入れがあるわけではありませんが、一応オリジナル曲を数曲持っている身としては無視するわけにもいきません。

ギブソン社の破綻にはいろんな要因があるようです。

オーディオ事業進出の失敗や環境保護による木材の調達の困難など。

でも最大の要因は若者のギター離れ、なんだそうです。

へー。そうなんですね。

昔の若者は、心の中のぐちゃぐちゃしたものやどろどろしたものを、ロックとギターに乗せて吐き出したものですが、近頃はヒップホップ音楽にとって変わったそうで。

そんでもって、背景の音はパソコンで作る。

既存の曲や街の雑音を取り込んだりする手法で、楽器の出る幕はない、ということなんですね。

 

これも時代の流れということでしょうか。

何年も技術を磨いて、自分の指で音を作るギターという、一種のアナログなものが、パソコンというテクノロジーによってとって変わる。

かつて駅の改札で切符を切っていた人間が機械によって居なくなったように。

 

とはいえ、無くなると言われていたものに残っているものも沢山あります。

これからの「ギターマニア」のカウンターに期待しましょう。

 

10年後の仕事図鑑を読んで。

「ホリエモン」こと堀江貴文さんと、「メディアアーティスト」落合陽一さんの共著、「10年後の仕事図鑑」を読みました。

最近は「未来にしか興味がない」大橋亭トリオでございますが、今は堀江貴文さんに触れて、よりその思いを強めております。

堀江さん、「未来のことはわからない、今を好きに生きろ。」ということを常に強く訴えております。

ワタクシがいうところの「未来にしか興味がない」というのは堀江さんの言うところの「今を生きろ」と違うのか?というとそうではなくて、「今自分が思うように生きている、その結果、未来がどうなるのか?」というところに興味があるのです。

この本を読むと、いろいろなお話しが出てきます。

将来無くなる仕事、生まれる仕事。

お金の本質、教育、高齢化社会等々。

 

様々な話題を突き詰める中で、最終的なメッセージは「とにかく好きなことをやれ!」という一点だとワタクシは理解しております。

そしてとにかく、画一的にならないこと。人と同じにならない。

 

堀江さんは、サッカーの本田圭佑選手のことを書いて賞賛を送っています。

本田選手はプロサッカー選手でありながら、経営者としてサッカースクールを展開している。

サッカー選手としての成績が落ちれば、「経営をやってるせいだろ」と叩かれる。

しかし、自分が好きなことをリスクを顧みずに挑戦する。

そんな「世間の常識」を振り切って生きる姿にきっと人は心を動かされるのでしょう。

 

ワタクシも普段はコーヒー屋。

しかしコーヒーの世界も今や「成長」の時代は過ぎ「成熟」の時代に入っている。

 

どこのコーヒー屋を見ても同じだ。

似たような内装、似たようなインテリア。

店のロゴを見ても個性は感じられない同じようなデザイン。

どれだけコーヒーにこだわっているというアピールをしても、飲んでみればどこも一緒。

SNSを見てもアプローチの仕方は変わらない。

とにかく見ていて楽しくない。

 

自分が店を作るときは、とにかく好きなように作った。

ガチャガチャのインテリアに派手な壁の色。

とにかくトレンドのコーヒーショップにはない店を作る。

 

まあでも実際は無理に逆を行こうというよりも、自分たちの好きなものを作ったらトレンドと逆だった、というだけの話だけれども。

 

極めつけは「落語」。

たまたま落語を演じる機会があって、これがハマった。

いろんな偶然が重なってハマったんですが、とにかく落語をやりたいと思ってしまったわけです。

それが約2年前。

それからコーヒー屋をやりながら、「噺す焙煎士」として落語も継続しております。

勿論独学で下手。

同業からは「コーヒー屋じゃなくて芸人ですよね?」なんて言われたり。

「落語なんかやらずにもっとコーヒーに打ち込めよ。」と思ってる人もいるでしょう。

でもね、コーヒーなんて、良いコーヒーを選んで、良い焙煎機を使って、適正な焙煎をすれば美味しいんですよ。

よくコーヒー屋が言ってるようなこだわりなんて、コーヒー屋から見たら当たり前のことを言ってるだけでね。

まあ実際、そういうコーヒー屋っぽいことを全面に押し出して言ってる方がお客様に支持されるんですけどね。

 

でもやっぱりワタクシは他にない存在になりたい。

だって落語やってるコーヒー屋ってニッチでしょう。

ニッチじゃ食えない、と言われそうですが今はネット社会。

ニッチだと言っても世界に向ければその人数はすごい数になるはず。

そんな「本田圭佑」なコーヒー屋にワタクシはなりたい。

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この本の落合さんの言葉、「波を待つな、自ら起こせ」の章にある、

「自分のオリジナリティや個性を磨いていくことが未来の仕事を作る上で重要なことになる。」

この言葉にワタクシは、勝手に「落語とコーヒー」を重ねているのです。

岩塚製菓さん、黒豆せんべい最高です。特に塩味ね。

女の人はホントに細かいところに気がつきますね。

 

まあ前にも書いたかもしれませんが、ワタクシたち夫婦は無類のお菓子好きでありまして。

よく晩ごはんの後に食べるんですよ。

本当はお菓子や甘いものって当たり前ですが体に良くない。

お菓子ってのは中毒性があってね、タバコや麻薬だけじゃないんですよ。

まんまとお菓子メーカーの思惑に乗ってるんです。

まあでもわかっているのに止められないのが人間でしてね。

そんなわけで、今日も今日とて晩ごはんの買い出しに行き、お菓子コーナーでお菓子を物色するわけです。

そして今日も岩塚製菓の「黒豆せんべい」。

ゆっこはアジアンな味のスコーン。

お菓子のお供は、今村さんのグラスで、ゆっこの漬けた梅酒を。

どうやらスコーンはいまいちのようで、ゆっこは残念そう。

でも岩塚製菓の黒豆せんべいは安定感抜群。

全盛期の大野豊です。

美味しい。

 

黒豆せんべいのパッケージには「6年連続売上No.1」の文字。

どうやら「かた焼きカテゴリー商品別」で圧倒的な指示を集めているようです。

へえー、と思っただけのワタクシですが、それを見てゆっこが一言。

「Oがお米になってる。」

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おー!

こういうところに男は気づけない。

ゆっこいわく、「こういうところに気付いてあげるが消費者の役目」らしいです。

何事もすぐに結果を求めてはいけないのです。その1。

本日は定休日、ということですが、100%の遊ぶ時間というものはないのでございます。

やはり自営業というのは遊びと仕事の境界線が曖昧。

どこかで必ず繋がっているものなのです。

でもそれがツラいわけではなく、とても楽しいんだということを皆様にお伝えしておきます。

「楽しい!」

 

はい、そんなわけでまずは名古屋の南生協病院の敷地内にありますオーガニック食品のお店、「にんじん」さんにお邪魔しました。

こちらは「にんじんclub」さんが運営するレストランでして、オーガニックの食事が食べられるお店です。

https://www.ninjinclub.co.jp/

他にもオーガニックの食材が沢山置いてあります。

で、こちらに来た目的は、ワタクシのもうひとつの会社「(株)オージージャパン」のメイン商品であるカスカラティーを、ワタクシの仲間が試飲販売しているということでご挨拶に伺った、ということでございます。

 

お店に近づいていくと、その仲間がお客様に説明しながら楽しそうにおしゃべりしております。

一人一人のお客様に試飲を出して、カスカラティーの美味しさを知っていただく。

確かに地味な作業で、見る人が見たら遠回りだと思うかもしれません。

しかし、結局は人間は「人と人ととの繋がり」を求めるものだし、その地道な道のりを見てくれている人が必ずいて、それが大きな成果に繋がっていくのだと思うのです。

「1日にどれだけ売れた」とか、「少ないから意味がない」とかでしか物事を見れない視野の狭い人間は、この尊さに気づけない。

ワタクシはこの仲間の、自分の農園で出来たものを愛して、真摯に魅力を伝える地道な努力の姿勢を見て頭が下がる思いでした。

きっとこれから多くの方に、このカスカラティーの魅力が広がっていくだろうと思います。

 

大事なことは「近道はない」、ということを知ること。

ワタクシも改めて感じております。

 

つづく。