報われた気がした41の夜。2。

そんなこんなでトリオさんのライブ。

会場に入り、グッズの売り場にケディのドリップバッグが並んでおりまして、お客様が順番にお買い求めてくださっております。

なんなら売り場に立って売り込みしようと息巻いてた割には怖じ気づいて、そそくさとやり過ごし一番後ろの席へ。

上京した田舎者よろしくキョロキョロしながら開演までしばし待っていると、トリオさんの事務所の社長さんが「コーヒー売り切れましたよ。」と教えてくださいました。

ほんの短い時間で売りきれ!

トリオさんパワー恐るべし。

売れ残ったらどうしようという不安を早々に解消し、ホッと胸を撫で下ろします。

落語であれば、「ウケたら噺家のおかげ、スベったら客のせい。」なんてことも言うようですが、この場合はそうはいきません。

「完売したらトリオさんのおかげ、売れ残ったら大橋亭のせい。」なのです。そういうもんです。

さあいよいよトリオさん登場。

相変わらず王子様のようです。

女子も男子もウットリしております。

ワタクシはと言えば、トリオさんの歌を聴きながら、今ここに座っていられる喜びを噛み締めると同時に、なんだか悔しいような情けないような、いろんな感情が入り雑じった心持ちでございました。

圧倒的なプロの仕事を前にし、まだまだ発展途上の自分を比べて落ち込むのです。

音楽でこれだけ多くの人に生きる希望や幸福感を与えている。

それに比べてなんとちっぽけな自分。

しかし落ち込むと同時に、情けない気持ちになれる環境に今いる、ということのありがたみも強く感じているのです。

一年前には全くなかった状況。

去年までのワタクシはホントに小さな小さな世界で生きていたのです。

外の世界を見ることを拒み、ただただ自分の店という小さな世界でのみ生きておりました。

それは痛みもない代わりに、大きく成長する機会を失うということなのです。

そこに気づき軌道修正を重ねて今ここにいる。

とまあ、そんな結構ややこしい感情でもってライブを観賞していた訳ですが、改めて書いてるとなんか鬱陶しいですな。ごちゃごちゃ考えず楽しめ!と今言いたい。

そんでもって、他にも抽選会があったりバンドメンバーが観客席まで出てきて演奏してくれたりと、グッと近い距離感で楽しめる素敵なイベントでございました。

こちらは大橋トリオさんのファンクラブ、「カフェプレタポルテ」に入会すれば観られるかもしれませんので、ぜひ皆様も入ってみては以下でしょうか。

http://www.cafepretaporter.com

最後にトリオさんにご挨拶。

やっぱり気さくで素敵な方でした。

また機会があればぜひやりたいなあ。

 

 

 

 

 

なんとなく報われた気がした41の夜。1。

雨がすごい。

週末にまたまた台風来るっぽいですが、10月ってこんな季節だったかどうかすらもうよくわかりません。

 

先週の20日、大橋亭、またまた大橋トリオさんとお会いできました。

京都のファンクラブ公演。

素敵な京都文化博物館というところ。

http://www.bunpaku.or.jp

天井が高く、何様式というのかワタクシ詳しくないのでわかりませんが、なんとも美しい造形の建物で、「ああ、こんなところで落語出来たらどれだけ素敵だろう。」などと身の程知らずな戯れ言を心のなかで呟く大橋亭。とにかく素敵。

そして今回訪れたきっかけは、なんとトリオさんからコーヒーのドリップバッグを注文していただいたことであります。

なんともこんな形でご一緒させていただけるなんて、落語始めた時には想像すらしておりませんでした。

なんといいますか、風が吹いたら桶屋が儲かる的な、そんな棚ぼた的な出来事でございまして、ほんとにもう今の僕なら言ってもいでしょう。

「無駄な事なんてない」、と。

「コーヒー屋が落語なんて!」と、後ろ指を指されながら、「コーヒー屋オンリー」、に後ろ髪を引かれつつ落語を選んだ、秋元康的あの頃の自分に今、「間違ってないぞ。」と伝えたい。

雨後の竹の子のごとく出てくるコーヒー屋さん。

百花繚乱、くんずほぐれつ、繰り返される下克上。

そんなコーヒーの世界では「美味しい」なんて当たり前。当たり前田のクラッカー。

とにかく他とは一線を画す、他にはない武器が必要なのです。

もちろん「自分らしい」もので。

それが人前で話すことが好きで、とにかく目立ちたがり屋のワタクシにとって「落語」はまさしくそれだったのでございます。

そんなこんなで下手なりに一年以上経ちました。

それがこんな形でもって報われたのはとにかく嬉しい。

いやあ、落語って、ほんとに良いもんですね!

続く。

寅さんと同じ時代に生きたかった。


ご無沙汰しております。

ご無沙汰と言っても、かなりなご無沙汰でございまして、穴があったら入りたいくらいのもんでございます。
時間が無くてブログが書けない、なんてことは一ミリもないのでございます。

いつもいつも自分で言っております。
時間がないという奴に限って寝ている、と。

ワタクシの場合、寝ていると言うこともあるでしょうが、今のワタクシにブログを書くために削るもの。
それは間違いなく「男はつらいよ」なのであります。
落語同様、寅さんも去年あたりから好きになりまして、ここ最近は更に好きが加速している状況であります。

何がそこまで夢中にさせるのか。
それは数えれば枚挙にいとまがありませんが、一つ挙げるとすれば、寅さんには人生とは何かという示唆がそこかしこに散りばめられているということでしょう。

例えば昨日観た寅さんの第16作「男はつらいよ 純情編」。

長崎の五島への船を待つ寅さん。
ふとそこに、小さな子供を抱えた女(絹代)が1人。
駆け落ち同然で家を出て故郷の五島を離れたが、結局結婚生活がうまくいかず故郷の父のところに戻ると言う。
同情した寅さんはその女に付き合い一緒についていく。

事情を聞いた父、千造。
故郷を捨てたとはいえ不憫な娘に優しい言葉で迎えると思いきや、千造は絹代に冷たく言う。

「帰ってくる場所があると思うから我慢できないのだ」と。

そうして絹代は再び故郷を離れます。
これをみて千造がひどい、という意見もあるでしょう。
しかしワタクシはそうは思わない。

やはり人間、頼るものがあると甘えが出る。
何事においても。

お店を経営してても、もし親が簡単にお金を援助してくれたらお客さんを呼ぶ努力をしないかもしれない。

志の輔師匠のライブのチケット予約も、友達が手伝ってくれるとついついダイヤルを回す手も遅くなったりする。

そう、人間とはそういうものなのだ。
弱い生き物なのだ。
しかし甘えてばかりの人生に成長はない、と、寅さんを通じてワタクシ達は学ぶ。

もう一つのシーン。

印刷工場に勤める博は独立を夢見ている。
タイミング的に今がチャンス。

しかし妻のさくらは反対する。
みんな我慢している。
うまくいかないかも知れない。

しかし博は言う。
「人生は賭けだ。」

そう。人生とはギャンブルだ。
競馬やパチンコなんてもんじゃなくても、人生の選択でいくらでもスリリングに出来る。
この映画の時代よりも、今の時代はもっと先行きが不透明だ。
大企業だってどうなるかわからない。
そんな時代だからこそ自分の思うように生きていくのだ。

博は結局資金的な問題で独立は出来なかった。
しかしワタクシはこの博の想いこそ尊いものだと思う。
そして自分も同じ気持ちでこれから進んでいきたいと思うのです。

「男はつらいよ」は涙と笑い、極上のエンターテイメント。
まるで落語を見ているような高揚感。

しかし悲しいかな、今の自分の周りにこの感動を分かち合える同志が不在なのがとても寂しい。

ぜひどなたか、興味が沸いたら一度観てみてください。
そして大橋亭トリオの次回の落語は、9/23日(土)、なやばし夜イチです。
20時くらいに出ます。
が、18時くらいからPPkingさんのライブ、大橋亭ムラシの漫談、おにぎりくんの紙芝居等あります。
ぜひ地ビールと共にお楽しみください。

それでは。

GoogleさんのCM、「斜めになりたい編」で、養老天命反転地に行ってきました大橋亭トリオでございます。

ご無沙汰しております。

なんやかんやと8月!

パタパタと忙しくしているうちに月日が流れていきますな。

もう放送されて一週間程経ちますが、ワタクシGoogleさんのCMで出ております。

この辺りや東京、大阪などでは流れてないようですが、北は北海道、南は沖縄まで全国的に流れているようです。

YouTubeで見れます。

https://youtu.be/nutxPjcGGKY

YouTubeで、斜めになりたい、で検索で見られます。

このCMは、Googleアプリを使って、行きたい場所へ行く、というもの。

CM制作会社の方に僕らが本当に今行きたいところをいくつか伝えて、その中から選ばれたのがあの「養老天命反転地」。

知る人ぞ知る岐阜県養老郡のカルトスポット。

名古屋出身の芸術家、荒川修作さんと奥様が設計したこの場所は、見るも不思議、体験するも不思議なアートな公園。

僕は昔行ったことがあるけど、ゆっこが行ったことなくて行きたい行きたいと行っていた場所。

いくら行きたいと言っても、今現在かなりインドアな僕らはにとってこんなアクティブなところはついつい予定の後回しになるところ。

そんな訳で、なかなか行けなかったところで良い機会を得た、そんな感じです。

まあいろいろ言ってもなんなんで、ぜひ皆様も行ってみてください。

Googleさんに聞いてね。

 

ちなみにCMについて書いてくださっている方もいらっしゃいました!こちら。

http://trendnoki.com/21158.html

とにかく、ケディバシュカンに行ってみよ。てことで。

いろいろ考えていかないといろいろと大変だと思うのです。

最近マスメディアの偏向報道に辟易しております大橋亭トリオでございますが皆さまはいかがでしょうか。

人でも物事でも何でもそうですが、一面だけでなく多方向から見ることが大事だと思うのです。

例えばワタクシの場合、ある人はにこやかで優しい人間だと思ってるかもしれません。

逆に、気難しく厳しい人間だと思ってる人もいるでしょう。

でも実際はどちらも大橋亭トリオなのです。

片方だけ見ていい奴、悪い奴と決めるのは良くない。

しかし誰かが意図的に印象を悪くしようと悪いところばかりを書いたら、知らない人はワタクシが酷い人間だと思うでしょう。

本来は厳しい部分を書いて、同時に道端に咲くタンポポを愛でる優しさの部分も書いて、そして見ている人にワタクシの人間性を判断してもらう。

それがメディアの姿のはず。

特に政治的な報道に顕著に偏向が現れている。

今はネットの方がテレビや新聞よりも様々な情報を得やすい。

偏った情報ばかりではなく、様々な媒体から情報を得る。そこから自分で考え行動することがこれからの時代、大事になってくるんだろうなと思っております。

 

ワタクシも偏った落語の好みを今一度見直さければいけません。、