とにかく面白いゲームオブスローンズ。

釣りバカ日誌も終わりまして、専らタモリ俱楽部にワールドプロレスリング、スウィーツマジックを観るだけのお仕事アフターだった訳ですが、最近あるお方にアメリカのドラマをお薦めされまして。

 

とにかく面白いから観てくれと言われたのが「ゲーム・オブ・スローンズ」。

 

これがとにかく面白いのです。

 

架空の中世の物語なんですが、そんじゃそこらの話じゃない。

 

三国志のような王座をめぐる争いを描いているんですが、なにが違うかと言うとダークファンタジーと言うんでしょうか、現実的な世界観の中に非現実が交じり合っているのです。

 

これが実に安っぽいとかなくて、もう絶妙なんです。

 

映画を凌ぐ製作費がかけられているという映像は実に美しく壮大。

 

その描写は子供に見せちゃいかんだろ!な程グロくてエロい。

 

出てくる出演者はどれも個性的で魅力的、わき役がいないと思える程しっかりと描かれております。

 

アメリカドラマは以上に長くて退屈するところも多いですが、このドラマはまったくダレるということがない。

 

今4章まで来ましたが、今日も朝から忙しい仕込みの間を縫ってレンタルしてきました。

 

アマゾンプライムに入会したほうが絶対安いんですが、いまだアナログなのでゲオです。

 

まあとにかく面白いので、お時間ある方はぜひお薦め。

 

ワタクシはティリオンが推しです。

パパはわるものチャンピオンを観てきましたよ。

はい、そんなわけでタイトル通りでございます。

 

ワタクシ近頃プロレスにハマっております。

 

ミーハーなのでもちろん棚橋弘至選手のファン。

 

夏の新日本プロレス「G-1CLIMAX」では見事に復活した棚橋選手が優勝!

 

その流れで映画の公開です。

 

完璧なシナリオですな。

 

そしてまあ映画なんですが、最高でした。

 

あらすじは、

 

過去にエースとしてライオンプロレスの頂点を極めた大村孝志。

 

しかし膝の故障で輝きを取り戻すことが出来ず、マスクマンとして顔を隠し悪役レスラーとして現役を続けていた。

 

9才になる息子にはヒールであるがゆえにプロレスラーということを隠していたが、ある時知られてしまう。

 

「悪者のパパなんて大嫌い」。

 

膝の故障、ピークを過ぎた体。

 

エースだったかつての自分に戻ることは出来ないとわかっていても、プロレスを愛するが故に辞めることが出来ない。

 

ある時、運よく掴んだZ-1CLIMAXの出場権。

 

いつものように反則を駆使し勝ち進む。

 

しかし孝志は息子の言葉が頭から離れない。

 

なんとか進んだ準決勝。

孝志はこの試合、反則を使うことをやめ、そしてマスクを取った。

 

ヒールのマスクマンとしてではなく、かつての大村孝志として息子の前で勝つ姿を見せようとしたのだ。

 

相手を追い詰める孝志。

 

必殺技フライハイを決めるためにコーナーに登る。

 

しかしこの技は故障した膝には大きな負担がかかるため封印したもの。

 

飛ぶことをためらった孝志は相手に捕まり、逆にコーナーからのバックドロップを決められ負けてしまう。

 

孝志は勝手にマスクを取ったことでライオンプロレスを首になる。

 

すべてを失いプロレスを諦め普通の生活に戻ろうとする孝志。

 

しかし、その孝志にライオンプロレスから連絡が入る。

 

Z-1 三連覇、絶対王者のドラゴンジョージから対戦相手として指名されたのだ。

 

ライオンプロレスから、試合を受けるなら復帰させてやると言われるが、ピークを過ぎた今の自分はドラゴンジョージとは戦えないと一度は断る孝志。

 

しかしもう一度、息子に戦う姿を見せたい。

 

葛藤の末、孝志は絶対王者、ドラゴンジョージとのリングに上がる・・・

 

いやー、震えます。

 

もうほとんどプロレス観てるようなもので、映画なのを一瞬忘れるのです。

 

なんてったってドラゴンジョージ役がオカダ・カズチカですよ。

 

打点の高いドロップキックあり、レインメーカーはドラゴンメーカーという名でバッチリ見れます。

 

棚橋選手のタッグのマスクマンは田口選手だし、ちょい役で内藤哲也選手や高橋ヒロム選手も出てくるし。

 

もちろん他のプロレス選手もたくさん出てきて、とにかくプロレス好きにはたまりません。

 

とはいえ、親子の愛情はしっかり描かれておりますのでプロレスファンの方ではなくても十二分に楽しめると思います。

 

棚橋選手の演技もなかなか自然で良いし、木村佳乃さんのキレイだし仲里依紗さんの演技もコミカルで良し、子役はかわいいしでもう、エンターテイメントして楽しいです。

 

親子の心境が変化していく様子が丁寧に描かれてとても良いし、やはり一番の見せ場は最後の試合。

 

勝つか負けるか。

 

答えはぜひ劇場で。

https://youtu.be/nH1aXM3Drn0

エミネムの顔が強面を想像してたのに、以外とベイビーフェイスでとまどっておりました。

最近ツイッターでオススメしてる方がいたので観てみました。

 

「8マイル」

 

皆様ご存知「エミネム」さん主演の映画。

 

結構前に話題になりましたね。

 

もちろんワタクシは観ておりません。

 

だってヒップホップとか好きじゃなかったから。

 

でも最近ハマっているドラマ「インベスターZ」のエンディングを歌う「ぼくのりりっくのぼうよみ」もいい感じなので、8マイルを観るタイミングとしては申し分ないなということで観たわけなんです。

 

結果はいまいち。

 

そもそも内容が、アングラなステージでエミネムがラップバトルを繰り広げて勝ち上がる、みたいな感じなんですがなんだか抑揚がない。

 

ちょいちょいエロいし、チーマーたちのやることはむちゃくちゃだし。

 

でもこれはきっと、英語がわからないと面白さを理解できないだろうなと思ったのです。

 

ラップバトルは字幕で読んでもきっと100%伝わりないでしょう。

 

だからこれは、ワタクシが英語を理解できるようになった時に改めて字幕吹き替えなしで観たいと思います。

 

パンク侍、斬られて候。観てきたよ。

はい、そのままです。

 

映画観てきました。

 

町田康原作、クドカン脚本の「パンク侍、斬られて候」でございます。

 

あらすじは、

ある日、とある街道に一人の浪人があらわれ、巡礼の物乞いを突如斬りつける。

自らを“超人的剣客”と表すその浪人の名は掛十之進(綾野剛)。

掛は「この者たちは、いずれこの土地に恐るべき災いをもらたらす」と語るが…。

次々とあらわれるクセもの12人。

ある隠密ミッションの発令によって
始まる前代未聞のハッタリ合戦。

そして一人の女をめぐる恋の行方と、一人の猿が語り出す驚きの秘密。

今、あなたの想像をはるかに超える、驚天動地の戦いがはじまる!

 

とまあ、こんな内容です。

 

面白かった、と言えば面白かったし、いまいちだったと言えばいまいちだったし。

 

時代劇とはいいながら、SFぽさもあり、全体にハチャメチャです。

この辺りが好みの別れるところではありますが、それはさておき、浅野忠信さんと染谷将太さんの面白さが抜群だったこと、北川景子さんが素敵だったことだけは間違いありません。

この3人を観るだけでも損はないでしょう。

 

内容はハチャメチャですが、ワタクシなりにこの映画から感じたことは、

『大衆は右へならへでつまらないし、世の中は間違ったことがまかり通る。

何が正しくて、何が間違っているのかわからない。

そんな時代、つい投げやりになりそうになるけど、それでも守らなきゃいけないものがある。』

 

ということだと感じました。

 

ただこの映画は、観る人それぞれに感じかたが違うのかなと思うので、ぜひ皆様も観てみて、感想をお聞かせくださいませ。

 

エンディングの歌が結構好きです。

感覚ピエロ「夜のスピード」

渡辺優子さんの「365日。」を受け入れられるかどうかで、自分の心の状態が見えると思うのです。

本日は読書会でございました。

もう四十六回目ということなので、ほぼ四年続いているんですね。

この間いろいろな方が参加してくださいましたが、ここ一年くらいはお馴染みの顔になってきて、参加される方たちが旧友と話すように毎回楽しそうに笑っている顔を見ると、

「ああ、続けてきて良かったなあ。」

と、しみじみと思うのでございます。

ワタクシも最初から最後まで参加したいのですが、ここのところベーグルやスイーツの仕込みが増えたこともあり抜けることが多くなりました。

最近は参加者の方たちが、順番に仕切りを回して進めてくださるので、ワタクシも心置きなく席を外して仕込みをしたりしております。

 

最後の方で少し参加できまして、その時紹介されていた本が、料理研究家の渡辺優子さんの、

 

「365日。:小さなレシピと日々のこと。」

でございました。

 

タイトル通り、渡辺優子さんの暮らしを、一日一ページ、写真と文章で365日綴った本。

素朴で上質で、丁寧な暮らしをされていることが分かる本です。

その本を紹介してくれた女性も、普段のSNSの投稿を見ていると、渡辺優子さん同様、上質で丁寧に生活されている方という認識でございました。

しかしお話を聞いてみると現在はそうですが、学生時代はそうではなかったそうなのです。

 

大学卒業後は、働いて欲しいという親の希望を押しきり、研究者を目指して大学院へ。

親の援助がない彼女は、極度の節約した生活を強いられます。

空腹を満たすのはパスタやご飯。

ほとんど売れない芸人のような食生活ですな。

余談ですが、貧しい人は痩せているイメージですが、実際はコストの安いパスタやご飯といった炭水化物で空腹を満たすので太っていることが多いそうです。

(あ、誤解がないように言っておきますが、この女性はスラッとした美人ですよ。)

 

そんな彼女、同年代の女性を見ると、好きな物を買って好きな物を食べてキラキラしている。

彼女はデパートで化粧品を買ったことが無ければ、ランチなんて言葉も知らなかったそう。(ランチくらいは知ってそうだなと思ったけれどもこの場では言いませんでした。)

いつしか羨望の感情が、嫉妬、妬みへと変わっていったのは想像に難くありません。

そんな彼女ですから、渡辺優子さんのようなキラキラした人が書いた本なんぞ読むわけがありません。

きっと本屋でそんなような本を見かけた時は、睨み付け、罵詈雑言を投げ掛け、胸の中にはどす黒い感情が渦巻いていたことでしょう。

 

それを聞いた時に、ワタクシは思わず「わかるー!」と唸ってしまいました。

そう、ワタクシも幼少の頃からキラキラした生活などとは縁遠い生活を送ってきました。

ワタクシの場合は、彼女のように大学院に行くどころか、大学すら行っておりません。

いや、行かせてもらえない、という方が正しい。

しかしワタクシは、悲しいかなこの世の中にキラキラした生活が存在するとは知りませんでした。

自分の今置かれている環境が正に今の自分の徳を表している訳で、キラキラした生活を知らなかったということは、その時の自分がどぶねずみのような環境で生きていた、ということになるわけです。

 

彼女に話を戻します。

この辺りは詳しく語られておりませんのでざくっと話しますと(ワタクシの勝手な解釈がここから入ってきますので半分フィクションだと思ってくださいね。)、彼女は大学院を出て、しばらくしてから結婚したと思います。

結婚して、何度か引っ越しをしても、彼女のキラキラした人への憎しみ、妬み、どす黒い感情は無くなることは無かった。

 

きっと大好きな「ブレンズ」を観ても癒されることはなかったのでしょう。

 

しかしある時、引っ越しをきっかけにオーブンを買うんです。

そしてそれをきっかけに、料理をするようになる。

ある日彼女は本屋へ行く。

そこでたまたま目にしたキラキラ本、渡辺優子さんの「365日」。

いや、もしかしたら料理のレシピ本を探しに行った時に目にしたのかもしれない、とにかく彼女の目の中に渡辺優子さんの「365。」が入ってきた。

 

オーブンを手にする前であれば、きっとまた唾を吐きかけていたでしょう。

しかしオーブンを手にしたことで彼女のなかで何かが変化していた。

彼女の料理への好奇心が、あの忌み嫌っていたキラキラした生活を描いた本への嫌悪感を凌駕したのだ。

彼女は手にし、会計を済ませ家に帰る。

本を開く。

今までの自分の価値観に無かった世界が、そこには描かれていた。

シンプルで素朴で、でも丁寧で上質な生活。

 

目に留まったのは、渡辺優子さんが9月17日に作っていたサラダ。

 

流石に料理研究家、使われている材料が、ブルーチーズにバルサミコ酢。

きっと高尚で、想像も出来ない味わいなのだろう。

ちょっとひねくれた彼女は、「料理研究家だから無理にこんな材料使ってるんだ!」とか思ったかもしれない。

 

ただ、彼女は無性に気になった。

どんな味がするんだろう。

食べてみたい!と、いてもたってもいられなくなって、すぐさま近所のアミカに飛んでいったに違いない。

 

そして作った。

バルサミコ酢なんて初めて使った。

レシピを見ながら一生懸命作った。

 

出来上がったサラダを見て一呼吸。

 

食べてみる。

 

ブルーチーズとバルサミコ酢、こんな材料使うなんて想像したことなかったけど、なんて美味しいんだろう!

彼女は心は新しい価値観に触れて、ふわふわと踊っていたに違いない。

 

だけど、同時に思った。

 

「もちろんめちゃくちゃ美味しいんだけど、もっともっと高尚な味がして、もっともっと想像を越える味だと思ってた。でも、そんなに肩肘を張った料理じゃない。

きっと渡辺優子さんは、特別な日に食べるとかそんなのじゃなくて、もっと普通の生活の中でこういうものを食べているんだ。」と。

そして、自分もこういう生活をしたいと、素直に思った。

 

彼女はこの時に思ったのでしょう。

自分の価値観で世の中を見ることがいかにつまらないことかを。

自分の当たり前が、他人の当たり前ではない。そう思って受け入れることで、とんでもなく世界は広がるのだと。

 

そうなんです。

これはワタクシも強く共感しました。

ワタクシはホントに最近まで、自分の価値観に縛られて視野を狭めていたのです。

ある時気づいたんですが、それはほんの1、2年前。

その狭い了見を棄てて新しいことを始めたら、急に世界が広がって、生きることが楽しくなってきたんです。

 

誰かが言ってました。

自分を変えたければ、小さなことでもいい、新しいことを始める。

いつも飲んでる野菜ジュースを、伊藤園の「充実野菜 国産100%」からカゴメの「野菜1日これ一本」に変えるだけでもいい、いつもは「コメダ珈琲店」に行っちゃうところ、「ケディバシュカン」に行ってみるだけでもいい。

いきなり大きく変えようとしなくていい、小さな簡単な変化から始めればいいのだ。

 

彼女は、ただオーブンを買っただけで、過去のぐちゃぐちゃして卑屈だった日々を、キラキラした日常に変えたのだ。

 

ワタクシもちょっと思考を変えただけ。

 

ほんの些細なことで、人は大きく変われる。

逆を言えば、行動しなければまったく変わらないし、マイナスの思考であれば、人はそのようになっていく。

 

人生、誰でも良いことばかりではない。

どんなに輝いて見える人でも、とんでもない苦労をしているでしょう。

しかし腐らずに前を向いていくことで、きっと人生は、どれだけでも豊かにしていくことが出来る。

 

彼女の本の紹介を見て、こんなことをふと思った大橋亭でございました。