穂の国とよはし芸術劇場で立川志の輔師匠の独演会。4

前回ちょいと別の話をはさんだりしまして。

 

 

前回、志の輔師匠お馴染みの挨拶から始まりましたところ。

 

一発目は落語ではなく、フリートークのような小噺。

やはり面白い。

好きなのは選挙速報の話。

志の輔師匠は枝豆とビールをやりながら選挙速報を見るのが好きなんだそうですが、今では出口調査やなんかでほぼ結果が分かるため開票率5パーセントくらいで結果が発表されたりすることに憤っておりまして。

要するにエンターテイメントとして楽しみたいのだから、早々に答えを出さないでくれと。

そもそも開票率5パーセントでなぜ結果がわかるのか。

残り95パーセントも残ってるんだからわからないじゃないかと。

そのことを数学者の秋山仁さんに言ったらこう言われたそうです。

秋山さん「志の輔さん、あなた大きな鍋にいっぱい味噌汁を作って、味見をするのにどんぶりいっぱい飲みますか?」

師匠「飲まないですね。少しだけです。」

秋山さん「・・・そういうことです。」

いやー、この小噺、過去のまくらでも言っててすごい面白くて好きなんですが、これも聞けたのでもうホントに感激。

面白い話ってのは何度聞いても面白いもんで、落語も何度も同じ噺の同じところで笑えるっていうところがホントにすごいですね。

やはり志の輔師匠は、これだけでなく随所に確実に笑いを取ってきます。さすが。いつまでも聞いていたいのにあっという間も30分。

30分笑わせっぱなし。

いつかワタクシもこんなふうに話せる日を夢見ております。

 

つづく。

志の輔師匠の独演会レポートの合間に本日の出来事。

 

志の輔師匠の独演会のお話の途中ではありますが、今日ちょっとしたことがあったので備忘録として。

 

もう10年以上前になりますが、ワタクシ以前に某ベーカリーカフェで働いておりました。

 

その時は大手のベーカリーでしたから身だしなみも厳しく、今はロン毛の大橋亭も中田ヒデみたいな髪型しておりました。

今度その時の写真でものせようかなと思っておりますが。

 

で、今日なんとその時のパイセンが我がコーヒー店に来てくれました。

 

来てくれました、と言っても、まあ要は仕事の関係なんですけど。

 

なんというか、一応仕事なんで知った顔ながら名刺交換なんかしたりして。

 

なんか面白いのが、10年以上ぶりなのに、全然久しぶりな感じがしないこと。

 

当時はその人が店長で、ワタクシが副店長。

 

それが10年以上経って名刺交換してるんだから、なんとも不思議な気分でした。

 

 

その人は見た目も中身もほとんど10年前と変わらない。

 

かたやワタクシは短髪だったのが今はロン毛の髭眼鏡ですから。

 

しかも物事の考え方や価値観はもっと変わっている。

 

一時おんなじ場所に立ってた者同士が、ほんの些細な行動でまったく違った人生を歩むわけで。

 

どんな生き方がいいのかとかそういうことではなくね。

 

人生なにがあるか、ほんとにわからないもんですね。

 

 

とにかくどんな形であれ、懐かしい人に会う、ということはなかなかに楽しいものだなあと思った一日でございました。

 

 

穂の国とよはし芸術劇場にて立川志の輔師匠の独演会。3

とりあえず幕が上がるまで、抹茶春師匠と雑談。楽しす。

 

 

そして相変わらず素敵な空間。

2階ですが舞台がよく見えます。

 

去年の演目は、「ディアファミリー」と「しじみ売り」でした。

12月ということで冬のお噺でしたが、今年はなんだろうと想像しながらワクワク。

ワタクシは志の輔師匠の話はなんでも好きなんですが、とりわけホロリとくるお噺が好きなんです。

「紺屋高尾」、「徂徠豆腐」、「浜野矩随」などなど。

そして「柳田格之進」。これも好き。

この中で冬を感じさせる噺は、雪が出てくる「柳田格之進」。

この噺が聴けるといいなあ、と思いながら幕開けを待ちます。

 

そして太鼓が鳴り始める。

 

いよいよ始まるぞという興奮。

 

なんだか太鼓がやたら長く感じる。

 

そしていよいよ幕が・・・・上がったー!

 

そして出囃子が流れる。

 

ん?

 

去年はお弟子さんの「開口一番」で始まりましたが、流れてきた出囃子は志の輔師匠の出囃子ではないのか?

 

「まさか・・いきなり師匠が?いや、そんな馬鹿な。しかしこの出囃子は・・。」

 

 

てなことを考えながら、ドキドキしつつ舞台を凝視。

 

・・・・・・・・・

 

 

で、やっぱり出てきた志の輔師匠ー!

 

なぜー!?嬉しいけどー!

 

まさかのいきなりの登場に興奮。

 

そして高座に上がり座布団に座っていつもの一言。

 

「皆様ようこそおいでくださいました。おいでくださいましたと言ってもワタクシが一番遠いところから来てるんですが・・・」

 

どーんっ!

 

聴けたよまたこの言葉が!これが聴きたくて来てると言ってもいいぐらい待ちわびた一言。

 

これは虎舞竜のライブで、「ロード」のイントロが流れてきたときの感動を凌ぐでしょう。行ったことないけど。

 

どうやら今回はこちらの劇場が5周年で、こけら落としから毎年来てる師匠も5回目。

ということでお祝いの挨拶をするためにお弟子さんには諦めてもらって、師匠が最初に高座にあがったと、こういうわけだったんですねえ。

 

そんなわけで、本来師匠は2回の高座のところ、3回になったんです。

 

ラッキー!

 

この喜びは、喫茶店でアイスコーヒーを頼んだのにホットコーヒーが出てきて「アイス頼んだんですけど」と言ったら、「すぐにアイスお持ちします。あ、この間違えたホットも良かったら飲んでください。」と言われたのを凌ぎます。

 

 

 

続く。

穂の国とよはし芸術劇場にて立川志の輔師匠の独演会。2

NHK受信料の未払いの裁判で最高裁がNHKの主張を認めたということで、テレビが設置してある家庭はきちんと払わないと憲法違反になる、ということでしょう。

こういうことに文句を言ってもしょうがないとはいえ、なんとかならないものかと思いますねえ。

WOWWOWとかみたいに、払ったら観られる、みたいなね。

 

 

 

まあそれは置いといて、志の輔師匠です。

紆余曲折ありつつ現地へ到着。

 

志の輔師匠のポスターが貼ってあるのは去年と同じ。

 

もちろん記念撮影。

 

そして会場へ。

 

空前の落語ブーム、ということで老若男女がわんさか、かと思いきや、老老男女がわんさかでございます。

 

ね。いいんですよ、これで。

 

そう簡単にマジョリティにはなりませんよ、落語は。そこが良い。

 

いやしかしね、これだけのお客さんを呼ぶ志の輔師匠の力がすごいですなあ。

ワタクシもいつかはこんな会場でやってみたいもんです。

 

そして相変わらず調子のいい抹茶春師匠と、美人のMさんと合流。

二人とも志の輔師匠は初めて、ということで、羨ましいですなあ。

だって志の輔師匠を初めて観たときの感動は何事にも変えがたい経験なのですから。

どんなことも「初めて」の感動を越えられないものです。

「初めて」の経験こそ尊い。

志の輔師匠の「初めて」を経験できるなんて!

そこが羨ましい。

 

さあいよいよ指定の席へ。

 

チケットは二枚づつで離れておりますので、ワタクシは落語仲間の抹茶春師匠と。

何も言いませんが、同じ落語家として、志の輔師匠から盗めるものは盗んでやろうとお互い胸に熱いものを秘めていたに違いありません。

 

しばし幕が上がるまで待ちます。

 

 

 

つづく。

 

 

 

 

 

穂の国とよはし芸術劇場で立川志の輔師匠の独演会。1

最近はブログのネタを探してヤフーニュースなんかを見るんです。

「20歳のプロゴルファーが、スコアを1打改ざんして10年間出場停止。」

ああ、やっちゃったねと思いながら関連記事であがってた記事が

「雪男イエティの正体、骨のDNA調べた結果は…」

 

ゴルフとイエティにどんな関係が・・・・と思って見てみたら何も関係ありませんでした。

 

こんにちは。

大橋亭トリオでございます。

 

昨日、一昨日と定休日でございましたが、なんやかんやと西へ東へ。

 

その中でもひときわ大きなイベントでございました、12月4日。

 

そうです、皆様ご存じの落語界の怪獣、「立川志の輔」師匠の独演会でございました。

 

いやあ、待っておりましたがほんとにこの日が来ましたね。

場所は豊橋の「穂の国とよはし芸術劇場PLAT」

去年初めて志の輔師匠を生で拝見したのもこちらでございました。

 

今回は落語仲間の福山亭抹茶春師匠と、落語に興味を持つ女優のMさんも一緒に。

 

現地集合なので、yuccoと車を飛ばして豊橋に向かいます。

 

途中、お昼を食べてないことに気づきマックのドライブスルーを「マックはないよね。」とスルーして、モスバーガーのドライブスルーへ。

メニューを見ると、ドリンクと甘いものが充実してるも、ハンバーガーがない。

「モスってマックと違って提供するのに時間がかかるからハンバーガーはないのかなあ」と思いながらどうしようかと考えてたら、ふと小さな文字を発見。

 

「スターバックス」

 

モスに併設してるスタバのドライブスルーでした。

 

いやいや、これは間違える人続出でしょ。わかりにくい。

 

「あ、ここってスタバ?」

 

「はいそうです。」(ニコッ)

 

「すいません、間違えましたー!」

 

yuccoは飲みたいものあったようですが、そそくさととなりのモスで買いました。

 

こんなハプニングも志の輔師匠が観られる期待でなんでもありません。

 

つづく。